2004参院選
 
公示へ動き本格化(凪の行方 04参院選)

 24日の参院選公示が目前に迫る。比例区を含めた選挙戦では、イラク問題や年金制度など争点は多い。県内では、自民党公認で各種団体の推薦を着々と重ねる上杉光弘氏に対し、同党を4月に離党した元県議、松下新平氏が「組織に頼らない選挙」で挑む。しかし背景には、長年の対立構図に加え、昨年の衆院選と知事選の影、さらには激しい保守分裂選挙となった01年の参院選が、火種としてくすぶっている。

 「公認候補として気力、体力の続く限り、県内をはいずり回ってでも訴えていきたい」。上杉氏は5日、宮崎市であった自民党県連の定期大会で声を張り上げた。会場には、安藤知事と県内3衆院議員全員が顔をそろえ、あいさつした。

 上杉氏を前に、宮崎2区選出の江藤拓氏は「(選挙区支部の)本部長のご指導に従い、力を合わせてがんばります」、同3区の古川禎久氏は「一生懸命、大勝するため努力し、汗をかくことを誓います」。ある出席者は「まあ、2人の温度は違うわな」ともらした。

 昨秋の衆院宮崎2区は、上杉氏と長年対立関係にあった江藤隆美氏が引退。長男の拓氏と、上杉氏に近い元県議黒木健司氏が、共に自民の推薦を受け戦った。それぞれの地盤で得票を重ね、約9千票差で江藤氏が制し、追加公認された。代理戦争とも言われた激戦を繰り広げた後だけに、今回、「名前も聞いたことがなかった」という松下氏に関心を抱く江藤氏支持者も少なくない。

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 昨秋引退した県関係衆院議員は4人。5月9日、宮崎市で雨の中あった上杉氏の事務所開き。支持団体幹部がげきを飛ばした。「上杉先生を失うと県の弱体化につながる」。さらに「昨年は選挙でいろんなことがあり、後遺症が残っていることも事実。小異を捨て大同について頂きたい」。

 安藤知事の姿もあった。安藤知事は昨夏の知事選で、上杉氏の後援会の支持も得て、元県出納長牧野俊雄氏を破った。安藤知事は「参院選は中立」と繰り返すが、各種集会で「(上杉氏は)県にとってかけがえのない人」とエールを送る。安藤氏の都城地区後援会は5月末、独自に上杉氏推薦を決めた。牧野氏を支持した関係者らが「小異を捨てる」かは未知数だ。

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 4月4日、高岡町の事務所であった松下氏の立候補表明の傍らには、01年参院選で敗れた長峯基氏が立った。報告を聞いた上杉氏後援会幹部は「見え見えの構図やな」とつぶやいた。

 3年前。当時現職参院議員だった長峯氏に対し、上杉氏支持グループが小斉平敏文・現参院議員を担ぎ、自民の公認を奪った形で選挙戦を制した。松下氏が長峯氏の元秘書だったこともあり、「雪辱戦」の様相も呈する。

 上杉氏の支持者は5月下旬、宮崎市内で雨の中、傘もささずに後援会回りをする上杉氏を見かけた。「パフォーマンスでこんなことをする人じゃない。本気だ」

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<キーワード/(仮称)道の駅・都市と農村交流センター構想>

 小山市が進める農業振興と国道50号の利用者の休息を目的とした施設の建設計画。トイレや駐車場の「道の駅」部分と、市が事業主となる直売所などの「交流センター」部分からなる。総事業費約20億円のうち、「道の駅」部分に国の直轄事業として約2億7千万円を見込むが、予算化のめどは立っていない。施設の需要も先行きが不透明で、一部市議などから建設反対の声が出ている。

 (06/18)


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