2004参院選
 
保守陣営、票割れ警戒 <参院選前線 北海道04>

 7月11日投開票予定の参院選道選挙区(改選数2)は自民、民主の現職2人に、新顔5人が挑む混戦だ。受託収賄罪などに問われ東京地裁で公判中の鈴木宗男元衆院議員も無所属で出馬する。知名度は「全国区」の鈴木氏の登場で保守票は割れるのか。道選挙区の戦いの構図に大きくかかわるポイントだ。

 自民現職で改選を迎える中川義雄氏は故中川一郎農水相の弟。鈴木氏は一郎氏の元秘書という関係だ。中川陣営は票の切り崩しを警戒する。

 5月14日、札幌市の集会で、武部勤衆院議員は「党内で中川さんほど重宝がられている政治家はいない。政策に強い政治家はひっぱりだこだ」と持ち上げた。

 だが、その直後にこうも語った。「(中川氏が)選挙区をおろそかにしたのはまぎれもない事実。そしていま慌てている。鈴木さんが出るとか出ないとかでね」。鈴木氏の動きをにらんで陣営を引き締める狙いだったとみられる。

 中川氏は道議会議長を経て6年前の参院選で初当選。第1次産業が主な支持基盤だ。公認候補として党組織に乗った集票を展開する。

 鈴木氏が立候補を表明した5月10日の集会で、司会を務めたのは自民道議の蝦名大也氏だった。党釧路市支部長で鈴木氏の元秘書。道連関係者は蝦名氏に支部長を降りるよう促した。しかし蝦名氏は要請をのまず、とどまった。

 蝦名氏は「降りれば、鈴木氏支援を表明するようなもの。党人としての立場はわきまえる」と主張する。一方で、「2議席あるから中川、鈴木両氏に当選してほしい」と本音ものぞかせる。

 鈴木氏と親しい別の道議も「党人としてやるべきことはやる」と言いながら、中川氏への積極的な支援をしないことで鈴木氏を間接的に応援する構えだ。

 こうした動きを見せる道議は少数派ではある。建設業者ら熱心な支持者もいるが、陣営内からも「どっぷりと自民党の選挙につかってきたのに、今回は草の根選挙。培ってきた人間関係だけが頼りだ」(札幌の支援者)と弱気な声が漏れる。自民の国会議員も「農業団体など保守組織は我々が固めている。保守票は大きくは分裂しない」と自信をみせる。

 しかし、十勝地方の自民関係者はこう警戒する。「仕事を『持ってきてくれる』鈴木氏への待望論は一部で極めて強い。票が崩されるのが民主でなく、われわれであることはまちがいない」

 (06/04)


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