2004参院選
 
米海兵隊矢臼別への一部移転案 <参院選前線 北海道04>

 沖縄駐留米軍の一部を道東の陸上自衛隊・矢臼別演習場に移転させる構想を米国が日本政府に打診していることが明るみに出た7日。参院選への影響を考え、与党側には争点化を避けようとする姿勢が目についたのに対し、野党側は政府批判を強めて道民感情を取り込もうとする対応が目立った。

 自民党道連の橋本聖子会長はこの問題について、「事実関係や背景を調査、検討する」とのコメントを出し、論評は避けた。道連幹部は「米軍の駐留を押しつけられている沖縄の『痛み』をほかの地域も分かち合わねばならないのは分かるが、受け入れ先が反対するのは当たり前だ。公示間近の時期にこうした話が出てくるのは困る」と本音を漏らす。

 矢臼別演習場の地元に近い同党関係者は「治安悪化の恐れや、北方領土問題でロシアを刺激することを考えれば、移転は賛成しかねる。だが、与党の立場では反対とも言いにくい。選挙を考えれば、しばらくは具体化せずに過ぎてほしい」と語る。

 一方、6日から札幌入りしている社民党の福島瑞穂党首は、記者会見で「沖縄にいらない基地は北海道にもいらない」と強調、選挙戦で基地反対を訴えていく考えをアピールした。

 また、民主党も鉢呂吉雄・道代表が「北海道の基地化につながり、断固反対する」との談話を出した。

 ただ、民主党の場合、安全保障をめぐっては党内で意見の対立があるうえ、基地の分散化に代わる具体策がまとまっているわけではない。党道幹部は「党北海道としては反対の立場だが、外交路線は党本部が決める問題だ」と、ややすっきりしない物言いだ。

 (06/08)


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