2004参院選
 
影落とす年金未納問題 近づく公示、参院選へ各党

 6月24日予定の参院選公示日まで1カ月を切った。栃木選挙区(改選数2)には、現職の矢野哲朗氏(57歳、自民公認)と簗瀬進氏(54歳、民主公認)、新顔の野村節子氏(51歳、共産公認)の3氏が立候補の準備を進める。現職2氏は互いにトップ当選を掲げるが、ともに年金未納が明らかになり、早くも有権者の選挙への関心の低さを懸念している。

 ●影響読めず

 「県唯一の公認候補の責任を大きく感じている」。宇都宮市内で22日に開かれた自民党県連の定期大会。前外務副大臣で3選を目指す矢野氏は会場の党員や県選出の衆参両議員ら約千人を前にあいさつした。県連の候補者一本化は9年ぶり。党後援会役員からは「トップ当選に加え、圧勝しなければならない」との声もあがる。

 大量得票を目指す矢野氏の懸念は有権者の選挙への関心の低さだ。各地で「1%でも投票率を上げたい」と話し、足利銀行問題への取り組みなどを訴えるが、自身の国民年金保険料未納の公表や、小泉首相の訪朝で有権者の反応がつかみきれない。それでも県連幹部は「そんな状況が得票を左右する可能性は低い。むしろ秋の知事選を意識して、周りの国会議員や県議がどう動くかだ」とみる。

 ●残した傷跡

 「首相の未納隠しなどの目的で訪朝し、足元を見られた。歴史的暴挙だ」。24日朝の宇都宮市中心街。民主党県連代表の簗瀬氏は、街頭演説で小泉首相を批判した。「選挙の大きな争点になる」

 簗瀬氏も再選を目指し、県内で地域ごとに支持者らの総決起集会を本格化させている。連合栃木との協力態勢の下、簗瀬陣営は「投票率65%、得票35万票」の目標を掲

げる。佐藤栄県連幹事長は「協力態勢作りは順調。当選は堅い」と話す。

 一方で佐藤幹事長は、菅直人代表辞任から岡田克也・党代表決定までのドタバタが、民主党の勢いをそぎ、支持者にダメージを残したと心配する。「どこでもすぐ話題に上

る。傷は深いよ」

 年金未納問題による無党派層の「政治離れ」を踏まえ、連合栃木の板橋賢二事務局長は「残り1カ月半で、民主の選挙ムードを盛り上げる何かが欲しい」と漏らす。

 参院内閣委員長を辞して自らの年金未納問題に区切りをつけたとする簗瀬氏は、街頭演説では積極的に未納問題には触れていない。

 ●「動乱期こそ」

 共産党県委員会副委員長の野村氏は県内の街頭演説をすでに終えた。6月上旬に宇都宮市内に事務所を開く予定だ。党県委員会は7万5千の得票を目指す。野村氏は、消費税増税阻止や年金の最低保障制度を掲げ、「国民の目線とかけ離れている自民や民主とは違う主張を打ち出す」と訴える。塚原勝委員長は「今は政局の動乱期。党名で拒むことなく、国民の目線に立った訴えを聞いて欲しい」とする。

 (05/25)


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