2004参院選
 
選挙協力 <動くかちば 参院選の構図:3>

 5月30日に千葉市内のホテルであった自民党県連大会、壇上の最前列に設けられた来賓席の一つ、公明党県本部の吉野秀夫代表のいすは空席のままだった。

 吉野氏は「時間を間違えていた。意味はない」と話す。だが、自民党県連の森英介会長は大会後、「複雑だ。いろいろお考えがあるんでしょう。寂しい」と語った。

 参院選は、千葉などの選挙区(改選数73)のほかに比例区(同48)がある。今回、千葉選挙区で候補者を擁立するのは自民、民主、共産の3党の見込み。公明、社民両党などは比例区での支持拡大を目指すが、選挙区では、候補を立てる政党から協力を求められる立場になる。

 主要政党が過去2回ずつの参院選、衆院選の比例区で、県内で得た票は<表>の通り。「小泉ブーム」で自民党が伸びた01年参院選、「二大政党」への流れが強まった03年衆院選など、比例区の結果が全体の流れを決定づける傾向が強まっている。

 その中で、自民党県連が協力を期待する公明党は県内では、投票率にかかわらず、30万票台が続く固い票だ。自民党は5月中旬、党本部の指示で金子和夫県連幹事長が吉野氏に会い、立候補を予定する現職椎名一保氏(52)への協力を打診した。

 公明党は今回、03年総選挙より10万票多い48万票の獲得を県内で目指す。昨年の総選挙では、県内13の小選挙区のうち3選挙区の自民党候補は推薦しなかった。協力が成立した選挙区では、「1選挙区1万票前後を、比例区で自民が公明に『お返し』する」といった約束があったという。

 自民党県連大会への欠席が最終回答ではないにしろ、「椎名さんからの接触もないですし……」(吉野代表)との反応に、自民党サイドは気をもむ。

 現職の広中和歌子氏(70)を擁立する民主党の県連は5月、選挙区での候補者擁立を断念した社民党県連に協力を要請した。98年の参院選では、無所属だった広中氏を社民党が推薦した経緯がある。だが社民党県連は今回、自主投票となる見通しだ。

 社民党県連の磯崎博行幹事長は「前回は推したが、広中さんは当選後1カ月で民主党入りして副代表まで務めた」と理由を説明する。そればかりでなく、二大政党化の流れが強まれば、党の存亡がかかわりかねないという事情もある。

 今のところ民主党が政党の推薦を得たのは、市民ネットの市原市や木更津市など一部の支部だけだ。

 新顔浅野史子氏(33)を千葉選挙区に立てる共産党。県委員会の谷ケ崎温委員長は選挙区を含め、「参院選は政党の力比べだ」と、選挙協力には否定的だ。「協力すると、6年後まで相手の党の行動に責任を持たなくてはならなくなる」とし、協力態勢を取らない方針だ。

    ◆

 ■比例区での主な政党の県内得票

    【03年衆院選】【01年参院選】【00年衆院選】【98年参院選】

 自民  924,991 862,314 735,434 571,122

 民主1,095,084 375,195 710,123 500,460

 公明  384,390 356,161 330,995 320,114

 共産  193,099 176,218 308,506 386,036

 社民   88,859 133,356 215,154 150,025

 注)自由党が00年衆院選で301,039票、98年参院選では235,816票を獲得した。

 (06/08)


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