2004参院選
 
公示1カ月前、各党着々(審判’04 参院選あいち)

 7月の参院選公示まで24日であと1カ月と迫った。愛知選挙区(改選数3)には、今のところ主要政党などから6人が立候補の意向を表明し、準備を進める。01年参院選の同選挙区での投票率は54・27%。その行方にも関心が集まっている。

 6年前の98年参院選で2人が共倒れした自民は、「党勢拡大」を掲げて今回も事実上2人を擁立する構えだ。

 2月に実施した予備選挙で1位だった元衆院議員の浅野勝人氏(66)を公認。残る2人の候補者が辞退し、急きょ4月に公募をして弁護士の古井戸康雄氏(39)を選んだ。

 だが、党本部は古井戸氏の公認を認めない方針。県連は差をつけずに両氏を支援し、浅野氏は三河、古井戸氏は尾張地方を中心に活動を始めた。景気回復や小泉改革の成果などを訴える。

 昨年11月の総選挙では、15選挙区のうち3議席にとどまり、10議席を獲得した民主に惨敗。今回も準備が遅れているだけに、連立を組む公明との選挙協力に期待する声も強い。

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 民主は、現職の木俣佳丈(39)、佐藤泰介(60)の両氏の公認が昨年7月に早々と内定。昨年の総選挙でも各陣営を回り、ポスターは全県に張られた。「民主王国」を支える労組も健在だ。

 しかし、かつて県連代表を務めた佐藤観樹前衆院議員の秘書給与詐取事件や、国民年金未納による菅前代表の辞任、その後の代表選びの混乱などもあり危機感は強い。

 98年は、木俣氏は旧民社系、佐藤氏は旧社会、さきがけ系の県連に分裂した状態で戦っただけに、今回は両氏の得票の配分が課題になる。

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 共産は、98年に八田広子氏(58)が初めて獲得した「宝の議席」を守ろうと、党幹部が次々に来県するなど力が入る。

 6年前は、与党への批判票が大量に流れ込み、自民の共倒れにも助けられた。だが最近の選挙では退潮傾向が止まらず、03年の県議選では議席を失い、昨年の総選挙でも議席は半減した。

 党員や機関紙の「赤旗」の購読者を増やして支持基盤を固めたうえで、憲法9条を守る立場を強調することで、党派を超えた支持を広げようと懸命だ。

 一方、公明は98年と同じく候補者を擁立せず、比例区に専念する。目標は比例区で1千万票の獲得。年金改革など与党としての成果を訴え、支持母体の創価学会以外にも幅広い支持を得たい考えだ。

 98年、01年と候補者を擁立して敗れた社民は今回、「候補者が見つからなかった」として擁立を見送った。昨年の総選挙は議席が3分の1に減っただけに、護憲、平和だけでなく、年金問題など具体的な国民生活の課題に触れることで、比例区での支持を訴える。

 愛知選挙区の投票率は、95年は過去最低の39・08%だったが、98年は一気に17・30%も上回って56・38%になった。全国的にも特に都市部で投票率が上がり、政府与党に対する経済政策に厳しい一票が投じられ、橋本首相が退陣した。01年は54・27%だった。全国では、自民が「小泉旋風」に乗って改選議席の過半数を超えた。

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 ■過去の参院選愛知選挙区の主な候補者の得票

 *○の中の数字は当選回数

 《1998年》(投票率56.38%)

 当 木俣佳丈 (33) 民新(1) 500,483

 当 佐藤泰介 (54) 民新(1) 457,236

 当 八田広子 (52) 共新(1) 453,298

   大木浩  (71) 自現    443,904

   浦野烋興 (56) 自新    411,357

   都築譲  (47) 無現    218,403

   杉本皓子 (48) 社新    158,998

 《2001年》(投票率54.27%)

 当 鈴木政二 (53) 自現(2) 973,298

 当 大塚耕平 (41) 民新(1) 660,096

 当 山本保  (53) 公現(2) 499,987

   斉藤愛子 (45) 共新    277,549

   宮田正之 (55) 由新    131,886

   佐護宗哲 (35) 社新     81,297

   関口房朗 (65) 無新     41,465

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 ■2004年参院選の主な立候補予定者

   浅野勝人 (66) 自新 〈元〉衆院議員

   古井戸康雄(39) 無新 弁護士

   木俣佳丈 (39) 民現 〈元〉経団連職員

   佐藤泰介 (60) 民現 〈元〉県教組委員長

   八田広子 (58) 共現 党中央委員

   林田好文 (55) 諸新 〈元〉飲食店経営

 (05/24)


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