2004参院選
 
開票迅速化「今度こそ」 <審判’04 参院選あいち>

 参院選が間近に迫り、自治体の選挙管理委員会は準備を本格化させる。開票結果をできるだけ早く住民に知らせることは選管の重要な役割。だが、3年前の参院選から「非拘束名簿方式」が導入され、開票作業が複雑になり、長時間を費やすことになった。その教訓から時間短縮を目指す取り組みが続いている。

 ■豊田市

 豊田市では、前回の参院選の開票作業が終わったのは選挙区が投票翌日の午前6時52分、比例区が同8時半。県内で最も遅かった。非拘束名簿式が導入され疑問票が大幅に増えたのに加え、特定の立会人が点検作業に時間をかけ、疑問票が積み上がった。

 今回は、比例区の開票作業に政党名の自動票読み取り分類機を7台導入する。開票開始時刻を前回より30分早め、選挙区は前回より4時間近く早い午前3時、比例区も2時間半早い午前6時に確定させる予定だ。

 ただ、機械導入によるスピードアップを図れても、最終的には立会人の対応次第でもある。「スムーズな開票作業に協力を」と立会人にお願いをするものの、票の点検時間に関する基準はなく、悩ましい所だという。

 ■岡崎市

 岡崎市も、自動票読み取り分類機を導入する。前回の参院選の開票作業は翌日午前7時9分。予測より約1時間遅かった。

 市選挙管理委員会によると、午前1時すぎの開票率は約94%で、作業はほぼ終わっていたが、「予想以上に疑問票などの処理に手間取った」という。

 比例区では、個人名と政党名合わせて218種類にもおよぶ票を手作業で仕分けしていた。

 こうした作業の効率化と人件費を削減するため、昨年の衆院選から、試験的に自動票読み取り分類機4台を導入した。分類機は1台約260万円と高額だが、1時間に約2万票の仕分け作業ができるという。

 衆院選では、途中で1台が故障するハプニングもあったが、認識度は9割以上と正確さも兼ね備えている。参院選では、4台をフル稼働させ、1時間以上の時間短縮を目指している。

 また不在者投票の開封作業や投票所の受付など、投開票日の業務の一部を民間委託し、市職員は開票作業に集中できる環境を整える。

 ■大府市

 県内で開票作業が3番目に遅かった大府市は、前回の参院選で集計作業の電算化を狙った意欲的な取り組みが裏目に出た。

 一つの票を何人かに割り振る案分作業を、もっと速く、確実に出来ないかと、電算担当の同市職員が独自にソフトを開発した。

 疑問票や案分票を扱う審査部門でソフトを活用したが、細かい点で次々と修正が必要になった。「念を入れて」手集計と突き合わせたため、作業がさらに延びた。

 同市は、95年の県議選で最下位当選者と次点の票差が5票となり、票の「開き直し」をした苦い経験があり、立会人が全票に目を通すのが慣例でもともと時間を要する。

 今回は、自動票読み取り機を2台導入し、ソフトも改良を加えた。「前回より約1時間半の短縮」が目標だ。

 (05/29)


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