2004参院選
 
公示まで1カ月、各陣営は <2004参院選>

 6月24日に予定される参院選の公示まで、1カ月を切った。滋賀選挙区(改選数1)には、自民が元総務省職員で党県連常任顧問の上野賢一郎氏(38)▽民主が元びわ湖放送キャスターで党県連副代表の林久美子氏(31)▽共産が党県常任委員の林俊郎氏(59)の擁立をそれぞれ決定し、選挙戦への準備を進めている。

 ○党組織フル回転 自民・上野氏

 「若手政治家の先頭に立って、政治文化を変えていきたい」。上野氏は19日朝、JR草津駅前に立った。この日が初めての「駅立ち」。上野氏は通勤客らに頭を下げ続けた。

 自民は昨秋の総選挙で、県内4選挙区のうち1選挙区しか勝てなかった。今期限りでの引退を表明した河本英典・参院議員(55)の続投を望む声が強かったこともあり、候補者選考が遅れた。

 党県連は4月になって上野氏に立候補を要請。今月7日、党県連の幹部が集まる会議に、党本部の安倍晋三幹事長が駆けつけ、結束を呼びかけた。この場で立候補を表明した上野氏は、翌日から党の各支部の総会や各団体の会合などへ精力的に顔を出している。

 県連はパンフレット数十万部、演説会のポスター数千枚を各支部などへ配布。建設業や農林漁業など300以上の団体への推薦依頼に追われる。29日に事務所開きをし、6月12日には資金集めの政経パーティーをする。中村善一郎幹事長は「党組織をフル回転して態勢を作りたい」と語る。

 ○子育てを前面に 民主・林氏

 「子育てと仕事を両立できる仕組みをつくりたい」。民主の林氏は21日朝、JR西大津駅前でマイクを握った。同行した大津市議は「駅立ちや企業の門前で演説する『門立ち』を増やす」という。

 林氏は2月に立候補を表明して以降、元キャスターの経験と子育て中の母親であることを前面に出し、5月初旬までに350以上の労組を1回以上回った。29日に事務所開きを予定している。

 林氏は学生時代の約2年半、年金未加入の時期があり、街頭で説明した。「すべてを知ってほしいと思った。寄せられたメールの多くが『よく明らかにした』という激励で、期待を感じた」と話す。

 党県連の朝倉克己幹事長は「これまでの労組回りが『点』とすると、今後は駅立ちや門立ちで多くの人に顔を見せ、『面』へ広げたい」と強調する。

 最大の支持組織の連合滋賀は、産業別組織ごとに集めた林氏の後援会名簿の集計を進めており、「着実に名前が浸透している」と手応えを感じているという。

 ○すでに県内2巡 共産・林氏

 「憲法改悪を何としても止めたい」。共産の林氏は8日、ほかの立候補予定者より早く事務所開きをし、支持者へ呼びかけた。

 昨年7月に立候補を表明し、すでに県内を2巡。街頭演説を500回以上こなし、千人以上と握手した。支持を訴えるチラシ20万部もほぼ配りきった。「運動量は、ほかの立候補予定者を圧倒する」と党県委員会の川内卓書記長。

 憲法改悪や消費税増税に反対し、年金改革関連法案を「弱者の切り捨て」と批判。びわこ空港建設で反対運動の中心に立った実績も訴える。25日に市田忠義・党書記局長を迎えて演説会を開くほか、今後県内2カ所で集会を開く。

 県内での比例区得票数8万3千票以上を目指す奥谷和美県委員長は「これに林氏の個人票を上積みしたい」と語る。

 ◇比例区に力を注ぐ 公明・社民

 公明党県本部は、比例区立候補予定者である党青年局次長の谷合正明氏(31)への票固めを進める。選挙区では、自民党県連から上野氏への推薦依頼があった。梅村正代表は「上野氏の主張、政策を検討して決めたい」。支持団体の創価学会の県幹部も協力を進める考えを示している。

 社民党県連合は、比例区に立候補する前衆院議員の金子哲夫氏(55)の当選を目指す。「自衛隊のイラク撤退と平和憲法を守ることを柱に、党の存在感を示したい」と語気を強める鎌田明彦幹事長。選挙区では、民主党県連から林久美子氏への推薦依頼があり、「憲法問題など、林氏の考えを聞いたうえで考えたい」としている。

 (05/25)


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