2004参院選
 
掘り起こし <動くかちば 参院選の構図:5>

 政党と支持組織との結びつきが揺らぐなか、新たな試みが始まっている。

 自民党県連青年局・青年部は5月から、党員以外の人も対象にした参加費無料の交流会を開いている。政党の活動なのに、「選挙のことは話さない」のがルールだ。

 中心となっているのは40代半ばまでの党員で、これまでに千葉市と船橋市で計2回開いた。千葉市では商工関係者ら43人が参加し、商店街や千葉都市モノレールの活性化が話題になった。船橋市では保育園関係者や学生ら約50人が来て、少子化や治安問題について意見を交わしたという。

 県連青年局長の宇野裕県議は「政治不信をくい止めたい。市民の声を聞くことから始める。特定の支持政党がないグレーゾーンの人に活動を知ってほしい」と話す。

 ○NPOに照準

 民主党県連はNPOへの支持拡大を目指し、党の活動を伝えるチラシやアンケートを郵送している。県のまとめでは4月末現在、県内の特定非営利活動法人(NPO法人)は635団体に上る。認証団体数は01年度の97から02年度は176、03年度は229と増える一方だ。

 とはいえ、県連の田中明幹事長によると、最近アプローチを始めたばかりのうえ、行政に頼らずに行動するというのが存在意義でもあるNPOに、党の訴えが届くかどうかは「未知数」という。

 朝日新聞社が選挙情勢調査とあわせ支持政党などを聞いた調査で、「好きな政党なし」や「支持政党なし」に「答えない」を合わせた無党派層は、時々の政治情勢で増減している。

 調査方法の違いなどから一概に比べられないが、県内では、98年7月の参院選の際が61%、00年6月の総選挙が52%、01年7月の参院選が40%、02年10月の参院補選が57%、03年11月の衆院選が47%。

 増減はあっても、支持政党名をあげた割合を抑えて「第一党」になっている。

 自民、民主両党が新たなつながりを求めているのはこの層だ。共産党も98年の参院選で、県内の比例区で38万票余りを獲得するなど全国的に躍進したのは、「消費税率引き下げ」などの訴えが無党派層からの支持も集めたのが大きかった。

 ○生徒が模擬選

 政党とは別に、政治への関心を高めてもらおうと、将来の有権者に働きかける動きもある。

 柏市の芝浦工大柏中学・高校の生徒会と社会科の教諭らは、今回の参院選の投開票日前に校内で模擬投票を予定する。03年の総選挙時に、比例区形式で初めて試みた。投票率は中学が70.9%、高校が54.6%、学校全体では59.6%だった。

 公民を教える杉浦正和教諭は「近年の選挙では20代の投票率低下が著しい。生徒に国政選挙への関心を強く持ってもらいたい。家で話が出て、保護者らの関心が高まる効果も期待している」と言う。

 24日公示−7月11日投開票の日程が固まっている参院選。「年金改革」をはじめ身近な争点もある選挙に、無党派層を含む有権者の注目をどれだけ集められるか――。千葉選挙区に候補者を擁立する自民、民主、共産3党だけでなく、すべての政党の力が問われる戦いでもある。

 (おわり)  (06/12)


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