2004参院選
 
市民活動と政治(凪の行方 04参院選 託す思い)

口先で世の中動かず 「足尾に緑を育てる会」会長・神山英昭さん

 ――国政選挙には関心がありますか

 「選挙には必ず行っている。自分の意思表示をするのは投票しかない。資質に問題のある政治家を落とすこともできる」

 ――政治で一番関心があるテーマは

 「こういうこと(植樹活動)をやっている底流は地域社会のまちおこし。関心があるのは環境と地方自治。環境問題と地域の問題は別ではない。連動する問題はかなりある」

 ――足尾町職員時代から積極的に市民活動をしてきた信念とは

 「市や町、県、国どのレベルでも、政治を動かすのは市民。市民が行動していれば政治は変わって行かざるを得なくなる。政治家も市民から生まれる。政治家が一番怖いのは世論。世論の力っていうのは政治を動かす機軸になると思う」

 ――市民活動で政治を変えることができますか

 「童話の『北風と太陽』じゃあないけど、物事を変えるには北風方式より太陽方式がいい。『政治を変えよう』ではなくて、地道にやってれば『政治も変わってくるだろう』という気持ち。マントを脱がせるには太陽の方が気持ちよく脱ぐ。国民が真剣な取り組みをしていれば政治が気付いてくれるだろう」

 ――政治に無関心な人が、特に若者に増えているといわれます

 「何でもいいから関心のあることに行動を起こして欲しい。社会活動に参加して欲しい。口先だけじゃあ世の中動かない。人が動かなきゃ。自分ができることをできる範囲でする。1人の力は限られているけども、そういう人間同士が集まると相当なパワーになる」

 ――候補者に望むことは

 「国民が不安を抱くようじゃあうまくない。安心感を持てるような政治をしてもらいたい」

 「本当の『住民参加型』とは、住民の意見を聞くことばかりではなくて、真摯(しんし)に地域のことに取り組んでいる人たちの姿を見て、動きがわかって、政治家が住民に言われる前にやるということだ」

 「選挙活動で使う『おでん』(看板)はやめてもらいたい。木材資源や経費の浪費。選挙制度で禁止して欲しい」

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 かみやま・ひであき 足尾町出身、66歳。同町役場を退職した96年、渡良瀬川流域で活動する5団体で「足尾に緑を育てる会」を結成。同会では毎年、町内の砂防ゾーンで植樹会を行っているほか、小中学生の体験植樹の指導や助言もしている。

 (06/19)


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