2004参院選
 
埋没回避 <構図 04参院選へ:下>

●党勢盛り返し急務の共産

 「地域の商店街を守るために、国民の暮らしを支える年金制度を実現するために頑張ります」。最高気温29.4度と7月下旬並みの暑さを記録した今月5日の出雲市。参院選に立候補予定の共産の後藤勝彦氏(36)は、青いワイシャツにネクタイ姿で、5人の支援者とともにマイクを握り、JR出雲市駅近くの商店街を歩いた。土曜の昼下がりにもかかわらず、人影はまばら。通行人や商店主を見つけては、一人ひとりに声をかけ、党のパンフレットを配った。

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 98年参院選で約4万5000票(得票率約10%)あった県内の比例票は、00年衆院選で約3万4000票(同約8%)、01年参院選で約2万4000票(同約6%)と減っていった。昨年11月の衆院選では約2万9000票(同約7%)にやや盛り返したが、全国の比例区の議席は20から9に半減した。

 「今年の参院選では昨年の衆院選での(議席)後退分を取り戻したい」。衆院中国比例区で議席を失った中林佳子・前衆院議員(58)は、13日に平田市で開いた演説会で約40人を前に力を込めた。中林前議員が33歳で初当選を果たした79年の衆院選では、島根選挙区で約6万7000票(同約14%)が集まった。20、30代の若い党員も多く、選挙前年にあった宮本顕治委員長(当時)の松江市での演説会には約4500人が詰めかけたという。当時、30代だった女性党員は「『いけそうだ』という勢いがあった。支持者が多く、みんなで役割を分担した。でも今はそこまでの元気がなくなっている」とつぶやく。

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 「新聞を読んでいただけませんか」。50代の男性党員は、1日10〜20軒に電話したり、訪問したりする。今年1月の党大会で「しんぶん赤旗」の読者30%増が掲げられた。男性党員が声をかけるのは、以前に赤旗を読んでいた人たちが中心だが、再契約を約束してくれるのは半分ほどという。「目標にはまだまだ足りない。年金制度改悪への批判や不満を支持に結びつけないと」と考えている。

 全国で比例区5議席の確保を目指し、県内では昨年の得票の1.5倍にあたる4万2000票以上を「絶対責任目標」にしている。投票方法が不在者投票より簡素化された期日前投票をにらんで、支援者らは「公示までに対話と支持拡大を」と呼びかける。党県委員会の渡部昇・選対部長は「昨年より宣伝活動を1.5から2倍に増やした。一人でも多く、一日でも早く、公示日までにどれだけできるかが勝負」と言う。

 (06/23)


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