2004参院選
 
世の中変える政治にかかわりたい<ビバ!?ニッポン 若者の国家観:4>

●大学4年 22歳男性

  愛媛大で17日にあった参院選の立候補予定者を集めた公開討論会。4年のケンタ(仮称、22歳)が仲間と企画し、何とか実現にこぎ着けた。ギリギリまで参加者の予定がつかず、宣伝も十分にできなかった。不安もあったが、当日は80人が集まった。

  隣県出身。中、高校は野球に明け暮れた。 当時から新聞は読んでいたものの、政治や社会に関心はほとんどなかった。 地元国立大が第一志望だったが、よもやの不合格。愛媛大に進んだ。

  総合科学部志望だったため、構内で目にした新入生勧誘の「総合科学研究会」の幟(のぼり)に、思わず足を止めた。見学に訪れると、吉野川可動堰(ぜき)問題について勉強していた。まじめな学生もいるんだあ、と妙に感心してしまった。

  4年間、何をして過ごそうか悩んでいた。やりがいを見つけたいという思いもあって、入部を決めた。

  フィールドワークで香川県豊島を歩いた。 ハンセン病の元患者の声にも耳を傾けた。それまで「虐げられた」 「暗い」というイメージを持っていたが、実際は淡々とした日常生活があった。マスコミ情報だけで決めつけていた自分が恥ずかしくなった。

  社会問題への関心が高まるにつれ、まわりの学生との温度差に歯がゆさを感じてしまう。小泉首相は「改革には痛みがともなう」というが、耐えた先の展望を示してくれないことが不満だ。たまに友達にそんな政治の話題をふってみるが、ほとんど乗ってこない。家族や兄弟もだめ。サークルぐらいしか、怒りや問題意識を共有できない。

  本当なら来春就職だったが、留年することに決めた。半年ほど体調を崩したこともあって、将来を考える時間がほしかった。就職すれば社会に文句も言えず、歯車の一つになってしまう。そんな人生は送りたくないと考えた。

  高校時代は地元で公務員になって安定した生活を送るのもいいかなと思っていた。だが今は世の中を変えたいから政治にかかわりたい。秘書になろうかと漠然と考えている。あきれ気味の親にどう切り出そうか、悩んでいる。

    =おわり

 (06/24)


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