2004参院選
 
妻と亡父の功績、前面に <奔走04 新潟参院選>

 自民公認の塚田一郎(40)、田中直紀(64)の両候補の父親は、かつて新潟の「御三家」とも言われた実力者。その地盤を引き継ぎ、功績を掲げて有権者にアピールする。また、2人の妻は夫を側面支援。夫に負けない存在感で支持者に訴える。自民2議席独占を狙いつつも、激しく競り合う2候補は、最後の追い込みに入った。

 「十一郎から十をとって、一郎と名付けた。父は、私を政治の跡取りにしたかったと思う」

 6日、栃尾市での個人演説会。約200人の聴衆を前に、塚田氏は切り出した。「年配の方は、私の顔より父の方が記憶にあるでしょう」とも。

 塚田氏の父は、新潟県知事を約5年務めた、故十一郎氏。衆院議員を7期、郵政相や自民党政調会長も歴任した。

 上越を中心に今も根強い支持者が残る。また、各地の演説で「父親は元知事」を売りにし、全県での知名度不足を補おうと必死だ。

 県内民放の元アナウンサーで、妻の志保さん(32)と昨年結婚。

 志保さんの出身校である長岡高校同窓生を中心に「志友会」を結成、支持拡大を図る。夫の出ない会合にも出席する。時に涙を流しながら訴える姿に、自民党の支部大会に参加した田中氏後援会員から「塚田に入れちゃおうかな」との声も。

     ◇

 「田中の父の薫陶を受け……」

 公認ながら、県議の多くが塚田氏支援に回り、組織なき選挙を強いられる田中氏。頼りになるのは、やはり偉大な義父、故角栄氏だ。各地で角栄氏の功績を挙げ、「義父がやり残した仕事をやらせてください」と繰り返す。後援会のメンバーに、旧越山会員も多い。

 妻の真紀子さん(60)は、微妙な立場だ。

 「直紀だけに、たくさん票を積んでください」。7日、見附市の街頭に立った妻は、危機感をあらわにした。この日、公示後初めての演説だったが、いつもの「真紀子節」は控えめだった。

 直紀氏の街頭行動に帯同しているが、横に寄り添い、握手に徹する姿が目立つ。それでも接戦を伝えられた終盤、選対幹部は「どこでもいい。真紀子節で票がほしい」と期待する。

 直紀氏は、党派の違う妻の支援について説明する。「応援ではなく激励なんです」

     ◇

 「若さ」と「挑戦者」を強調する新顔の塚田氏と、「実績」「経験」をアピールする田中氏。そして偉大な父と、人気者の妻。候補者の訴えが有権者に届くのは、どちらか――。

 (07/08)


 参院選 各都道府県のニュース   一覧>>

ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission