2004参院選
 
日歯連、「組織候補」支援断念 汚職事件で選挙運動自粛 

 歯科医師でつくる政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)は11日、都内で臨時評議員会を開き、7月の参院選比例区で「組織候補」として推薦を決めていた日大助教授の笹井啓史氏(43)の選挙運動をしないことを決めた。歯科医師の診療報酬をめぐる汚職事件を受け、評議員から「国民の信頼が回復するまで選挙はすべきでない」という意見が相次いだ。自民党は笹井氏を公認しているが、立候補辞退の申し入れがあれば、受け入れる方針だ。

 この日の評議員会は、事件で逮捕された臼田貞夫前会長が辞任し、5月末に大久保満男会長ら新執行部が発足したのを機に、改めて参院選の対応を協議するために開かれた。

 執行部側は「歯科医療の環境改善のため、会員の生の声を国会に届けることが大切だ」として、改めて笹井氏を組織候補として推す方針を提案した。しかし、評議員からは「国民からは冷ややかな目で見られており、選挙をやらないのが良識」など、反対の意見が相次いだ。採決の結果、賛成28、反対48で、支援断念の結論となった。

 評議員会終了後、大久保会長は参院選の対応について「反対が多く、勇気ある撤退を決めた。今後は、具体的な改革を示すことが、今回の不祥事に対する本当の謝罪になると思う」と述べた。

 笹井氏も「団体の候補である以上、団体の意向に従う」と、撤退を受け入れる考えを示した。

 日歯連をめぐっては、政治資金収支報告書にうそを書いた政治資金規正法違反の容疑が浮上している。今後の政治活動について大久保会長は、「会計の透明化を図りながら、合法的に認められた範囲で献金はしていきたい」と、今後も継続していく方針を表明した。

(06/11 23:25)


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