2004参院選
 
自民、改選51議席は微妙 参院選中盤情勢の本社調査

参院選 獲得議席の推計
参院選 獲得議席の推計

 朝日新聞社は、11日投開票の参院選について、全国の有権者を対象に電話調査を実施し、本社取材網を通じた情報を加えて中盤の情勢を探った。調査の結果、自民は「小泉ブーム」で沸いた前回01年の勢いを失い、同党が勝敗ラインとしている改選51議席(欠員の鹿児島選挙区を含む)の確保は微妙だ。民主は選挙区で自民と競り合い、比例区で自民を大きく上回るなど、合わせて50議席を超え、自民を上回る勢いを見せている。公明は改選議席維持にとどまりそうだ。共産は改選15議席から大きく後退、社民は2議席前後の見通し。ただ、投票態度を明らかにしていない人が選挙区で4割、比例区で3割程度おり、今後情勢が変わる可能性もある。

 自民党が勝敗ラインの51議席を下回れば、政権の求心力は低下しかねず、議席数によっては小泉首相の進退問題が浮上することは避けられない。選挙戦がこのままの情勢で推移すれば、党内で「ポスト小泉」に向けた動きが出る可能性もある。

 ■選挙区

 勝敗のカギを握るのは27ある「1人区」だ。公示前には自民候補が強く「無風区」と見られた選挙区の多くで民主候補が追い上げ、大混戦となっており、逆転した選挙区もある。前回1人区で獲得ゼロだった民主は、青森、山梨、三重、滋賀、奈良、岡山、大分の7選挙区で優勢なほか、秋田、沖縄でも推薦候補が安定した戦い。東京、神奈川ではそれぞれ2人が当選圏内に入っている。

 自民は2人ずつ公認した群馬、新潟、静岡でそれぞれ1議席が有力となっているが、2議席目は当落線上にあり、1人公認の大阪でも安全圏に達していない。1人区では山形、富山、石川、福井、和歌山、鳥取、島根、徳島、鹿児島の9選挙区で優位に立つものの、保守地盤が厚いとされる四国や九州などで民主の攻勢を受けている。

 公明は東京がやや有力で、埼玉、大阪では当落線上にいる。共産は愛知で当落の分かれ目に立ち、神奈川でも議席獲得の可能性は消えていない。社民は選挙区では大きく出遅れている。

 ■比例区

 民主は20議席台が視野に入り、前回01年の8議席から大幅に上積みの勢い。自民は14議席前後で、前回の20議席には届きそうもない。「1千万票獲得」が目標の公明は7議席前後にとどまる見通し。

 共産は4議席前後、党の生き残りをかけた社民は2議席程度が見込まれる。みどりの会議は唯一の議席維持が難しそうだ。

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 〈調査方法〉全国47の選挙区で1〜3日、電話(朝日RDD)による情勢調査を実施した。対象者の選び方は無作為3段抽出法。回答者の目標数は、改選数1〜2で600〜1200、改選数3〜4で1500。

 コンピューターで無作為に発生させた番号サンプルのうち、有権者のいる家庭にかかったのは全国で計7万5454件、うち4万963人から有効回答を得た。回答率は54%。 (07/04 06:24)


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