参院選比例区で自民党候補としてはトップの72万票を集めた竹中経済財政・金融相は12日、「構造改革をしっかりやれというメッセージだと思う」と述べた。竹中氏は選挙中、「社会保険庁や厚労省はタイムリーエラーをした」と主張。あえて年金問題をやり玉に挙げることで、改革路線自体の正当性を守ろうとしていた。得票数の多さをその裏付けとしたい考えとみられる。
自民党内の他候補と比べれば圧倒的に多く、とくに竹中氏が旗を振る郵政民営化を「食い止める」と主張した郵政省出身の長谷川憲正氏の28万票は大きく上回った。
街頭演説では郵政民営化にはほとんど触れなかった竹中氏だが、当選後、「今まで(他の問題でも)いろんな違った意見があったが、埋めてきた。今回もしっかりと埋めていきたい」と述べ、秋に基本方針をまとめることを改めて確認した。
(07/12 19:56)
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