株式会社アイデム
JOBRASS運営グループ
今井裕之さん
長引く不況とともに、“就職難”という言葉がすっかり定着してしまったように感じます。とくにリーマンショック以降はその傾向が強く、2012年度の学校基本調査によるとこの春大学を卒業した約56万人のうち、進学も就職もしていない人は8万6000人を占めています。またそれだけ厳しい就職活動を勝ち抜き、無事に内定を得たとしても、入社した人の3〜4割が3年以内に会社を辞めてしまうという現実も見逃せません。私たちはこうした就職難や高い離職率は主に企業と学生のミスマッチによってもたらされていると考えています。企業は本当に必要な学生が採用できていない一方で、学生も自分を活かせる企業にたどり着いていない。これは誰が悪い、といったことではなく、あくまで現状、当たり前のように行われている就活の構造上の問題に起因していると思います。今後は、企業も学生も“就活とはこういうもの”といった既成概念をいったん捨てて、新しく、ミスマッチのない就活スタイルを目指していくことが、互いが幸せになる一つの方法だと思います。
ではミスマッチのない就活とはどういうものでしょうか。まず早期の離職を防ぐには、入社後に「こんなはずじゃなかった」と感じさせないことが重要になります。つまり就活時の企業プロフィールで誤解を生まないこと。求人広告といえども“広告”なので、やはり企業はいい面ばかりをアピールしてしまいがちです。すると就活学生は書かれていることだけが企業の本質だと捉えてしまいます。しかし実際、企業とは人の集合体ですから、いいところもあれば悪いところもあって当然。すると入社後にその“悪い部分”に失望する新入社員が出てきてしまいます。それならば最初から一見マイナスに思える面もしっかり開示して、納得した人にエントリーしてもらおう、というのが「JOBRASS」の考え方。そのため企業プロフィールでは、企業理念や社風など基本データに加え、残業時間や離職率など、企業としてはオープンにしたくない情報まで開示するようお願いしています。本当に来てほしい人材と出会い、入社後も長く勤めてもらうためには、隠すメリットと開示するメリット、どちらが大きいかは一目瞭然。これは企業の本質を見て選ぼうという、就活における「JOBRASS」の新提案です。
CSR活動や従業員の年齢構成、平均年収にまで踏み込んだ企業データに加え、
フォトギャラリーやブログの公開で、職場のイメージやメッセージを随時確認できる
本質を見られるのは企業だけではなく、もちろん就活学生も同様です。ただ従来の方法では、多忙な採用担当者に、性別や学歴などの基礎属性までしか伝わらないというケースがありました。これでは企業も就活学生も互いに不幸です。そのため「JOBRASS」の就活プロフィールには、学歴などの基本データだけではなく、資格や経験はもちろん、作品や論文などを書く項目のほか、ブログ形式でレポートを書く場所や、交友リストまで用意されています。つまりエントリーシートと面接だけではなく、私という人間を見せるPRの場をもっと多く持とう、という提案です。たとえばエントリーシートに「コミュニケーション能力が高い」と書いたところで、企業にはその真偽や具体性は伝わりませんが、「JOBRASS」の交友リストで幅広い交流を見せることができれば、“高いコミュニケーション能力”がリアルになって伝わりますよね。このように人柄が浮かび上がる情報の見せ方をすることで、企業もその人の本質に迫ることができ、採用にあたってより確度の高い判断ができるようになります。学生と企業が双方にアピールし合ってこそ、就活のあるべき姿。また、これは!と思える学生がいたら、企業から直接、選考オファーを出すことも可能です。
基本的な自己紹介に加え、学生時代の実績である作文や論文、実生活で交流している友人を紹介するなど、
これまでの就活サイトには無い方法で、企業に自分自身を伝えられる
JOBRASS新卒2014 では就活セミナーやインターンシップ
情報のほか、就活に役立つ情報も満載されている
ただ一言で「就活プロフィールを書く」とは言っても、これがなかなか難しい。自分のことを理解して、その自分の魅力をいかに企業に響かせるか、が大切なので、自分が書きたいことだけを書いても意味はありません。たとえば一年の留学経験があったとして、「海外で視野が広がった」と書く人が多いのですが、企業側からは「たった一年で?」などと思われてしまう場合もあります。しかしその留学経験についてよくよく掘り下げてみると、留学にいたるまでの準備期間の勉強や、帰国後も続いている交友関係など、企業に響くエピソードが実は留学の前後にあったりします。話のネタが豪華である必要はなく、企業のニーズや本音を知り、自分の強みをどう活かしていくかをしっかり伝えることが重要。こうした魅力は、家族や友人など周りの人に相談しながら、「JOBRASS」の就活プロフィールを書き進めていくと、やがて見えてくるものです。もし自分では気づけないような可能性を知りたいなら、「JOBRASS」のエージェントサービスを利用してもいいでしょう。企業に響く魅力は、かならず自分の中にあるもの。就活プロフィール作成を通じて、その強みに早い段階で気づくことが就活を成功させるカギとなります。
いよいよ12月から本格化する就職活動ですが、12月からはいわば本番。それまでに準備しておくべきことは山ほどあります。まずは「JOBRASS」の就活プロフィールを書いてみて、自分が今どの立ち位置にいて、これからどこを掘り下げて考えるべきかを明確にすることが大切です。完璧な準備をしてこそ、本番でいいパフォーマンスができるのだと心得ましょう。同時に就活学生を支えるご家族にもできることがあります。それは、社会人としての経験をお子さんに伝えること。その日に職場であったことを話すだけでいいんです。成功談ばかりではなく、社会というのはこういうものだという現実を話すだけで、お子さんが実際に企業と接するときに、冷静な判断ができるようになります。
就活学生が自分を活かせる企業へ進み、企業としても必要な人材が得られる。そんな双方が幸せになれる就活を、私たちは「JOBRASS」を通じて目指します。正しい就活スタイルこそ、日本全体を活気づかせる最大の切り札ですから。









