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12月02日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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ご挨拶

立命館大学
川口 清史 学長

 グローバル人材への社会的な要請を受け、日本の大学は多くの国際的なプログラムを展開しています。グローバル人材というと外国語が堪能で、海外で活躍できる人というイメージですが、それだけではありません。グローバル化は日本の隅々に浸透しています。語学力は大事ですが、いろいろな文化の環境のもとでともに働く外国人を理解し、生活できる、いわば多文化協働を推進できる人材を育てることが教育全体の責任です。そのために大学は多様な文化や環境を創出し、学生がさまざまな経験を積んでいける場を用意しなければなりません。

 キャンパスアジア・プログラムはその先頭を走っています。日中韓の各キャンパスを移動しながら、その国の言語で、歴史や文化を学び、ともに生活をする。移動性(モビリティ)が大きな特徴です。この新しい学びをしっかりと定着させていきたいと思います。

来賓挨拶

文部科学省 文部科学審議官
板東 久美子 氏
※7月5日フォーラム実施当時の肩書き。現消費者庁長官

 今、我が国でも世界でも、さまざまな分野のグローバル化のなかで人材の育成や対応が求められています。大学においては、グローバル社会で活躍できる人材の育成が期待されています。グローバル化では、環境、食糧、エネルギー資源、保全のような地球規模での連携が必要な課題も山積しています。そのような課題に貢献する大学の取り組みも求められていると思います。政府でも色々な事業を行っていますが、日中韓を対象とする「大学の世界展開力強化事業」のプログラムを、キャンパスアジアといっています。

 本プログラムは2009年の北京での日中韓サミットのときに合意され、翌年の有識者会議でキャンパスアジア構想が決定、2011年から事業がスタートしました。日中韓にある多くの課題を解決し、未来を志向した関係を築いていくための教育での交流、連携の基盤になるというプログラムの重要性が確認されています。この考えのもと10のプログラムがスタートしましたが、昨年度の中間評価では立命館大学、広東外語外貿大学、東西大学校によるキャンパスアジアが、その学習環境の整備、運営のあり方について高く評価され、全プログラムのなかで唯一、最高のS評価を受けました。プログラムがさらに発展し、多くの大学に刺激を与えてくれることを心から期待します。

 若い方々が積極的に世界にチャレンジし、多様な文化・人々を理解して「協働」できる教育のあり方・人材育成をさらに進めていかなければなりません。彼らの力でこれからの我が国、東アジアの未来を切り開いていくことを祈念いたします。