朝日 地球会議2017特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇

朝日 地球会議2017 特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

特別講演
「真の豊かさを享受できる社会を目指して」

石村 和彦 旭硝子財団理事長/AGC旭硝子 代表取締役兼会長

真の豊かさを享受できる社会を目指して

人類はより豊かな社会を実現したいという思いから様々な文明を創造、発展させてきました。豊かさとは、20世紀までは物質的、金銭的に満たされることとイコールでした。しかし、20世紀後半以降は、それまでの経済発展の歪として様々な環境問題が明らかになり、人類にとって真の豊かさは何か、ということが問われる時代となりました。私たち旭硝子財団も、真の豊かさを享受できる社会を目指し、次の時代をひらく科学技術への研究助成や、顕彰を通じた環境保全へ貢献できるよう、活動しています。

旭硝子財団は、日本の将来の化学工業の発展のために、1933年、株式会社旭硝子が創立25周年を記念して、旭化学工業奨励会としてスタートしました。その後、旭硝子が事業基盤を日本から東南アジアに移していくのに伴い、1980年代にはタイおよびインドネシアの大学における研究助成を開始。1990年に、現在の旭硝子財団に名前を変更しました。

研究助成と顕彰事業で社会に貢献

旭硝子財団が掲げる目的の達成のために私どもは二つの大きな柱を、運営をしております。一番目は、社会基盤構築のための研究助成活動です。1933年から開始し、日本、タイ、インドネシアの大学に対して研究の助成を行ってきました。現在まで約8,000件の研究に対し、約100億円の研究助成を実施してきました。

もう一つが、地球環境問題への貢献に対する顕彰事業です。地球環境に貢献した個人、団体を顕彰する「ブループラネット賞」の授与ならびに、地球環境や人類存続に対するアンケートを実施し、それを「環境危機時計」として公表しています。地球環境問題の解決にはパリ協定に代表されるように国の枠組みを超えた対策が不可欠です。その実現のため、世界中の人々が環境問題の解決に向けて共通の認識を持つことが必要だと考えています。

そこで、1992年から毎年1回、世界各国の環境問題に関わる有識者を対象に、環境に対する危機意識を測る地球環境問題と人類の存続に関するアンケートを実施し、結果を環境危機時計として毎年9月に発表をしています。1992年に開始した時は、時間は7時49分でした。しかし2017年には9時33分まで進んでしまいました。これは、12時になると地球が破滅すると想定し、「今何時だと思いますか」と聞いた結果を集計したものです。

ブループラネット賞は、「科学技術の発達は人類に大きな恩恵をもたらした。一方で地球温暖化、酸性雨、砂漠化の進行など、様々な歪もでてきており、放置すれば今後更に深刻化するだろう。それを是正し、人々が心安らかに生きていける真に豊かな社会の実現に貢献することこそ、我々の使命ではないか」と、強い問題意識を持った当時の代表理事長の山下秀明のもと、1992年に創設されました。スタートした92年はリオデジャネイロで「地球サミット」がはじめて開催された年です。このサミットの会場でブループラネット賞の初代受賞者の発表を行いました。ブループラネット賞は毎年2件の方々を選定しており、25周年を迎えた現在、環境分野のノーベル賞とも言われるまでになりました。

これまでの成果を刊行物として出版・公開

最後に財団の刊行物について紹介します。一つは「生存の条件」。これは環境問題に造詣の深い方々にお集まりいただき、2006年から3年以上の議論を重ねて出版しました。現在、英語、日本語版で、ウェブサイトにて公開されています。また中国語にも翻訳されて、中国では教科書にもなっているそうです。さらに2011年より、過去のブループラネット受賞者の方からの様々な論文を掲載した提言書として「環境と開発への提言」という書籍を出版しています。さらに財団の評議員を務める宇宙飛行士の毛利さんも漫画に出てくる子供向けの雑誌なども用意しています。

旭硝子財団は、これからも人類が真の豊かさを享受できる社会、文明の創造に微力ながら貢献していくと努めていきたいと考えております。是非、引き続き皆様方からのご支援をお願いしたいと思っております。

石村 和彦

旭硝子財団理事長/AGC旭硝子 代表取締役兼会長

1979年、AGC旭硝子に入社。エレクトロニクス&エネルギー事業本部長などを経て、2008年、代表取締役兼社長執行役員に就任。2015年1月より代表取締役兼会長。同年5月、旭硝子財団理事長に就任。

朝日地球会議 環境 その先へ 接続可能な社会の実現 The Environment and Beyond~Towards a Sustainable Society 公式サイトはこちら