朝日 地球会議2017特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇

朝日 地球会議2017 特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

パネル討論「社会の課題と企業の役割」
企業として、企業市民として

福田 里香 パナソニック ブランドコミュニケーション本部 CSR・社会文化部 部長

事業を通じて、社会の発展に貢献を

パナソニックは2018年、創業100周年を迎えます。従業員は約25万人で、このうち半数は海外の方々となっています。創業者の松下幸之助は「企業は社会の公器である。事業を通じて社会の発展に貢献する」と言っています。これを今風に言えば、「昔からCSVという考え方に基づいて経営を行っている」ということになるかと思います。当社には「産業人たるの本分に徹し
社会生活の改善と向上を図り
世界文化の進展に寄与せんことを期す」という綱領があります。この綱領を言い換えた形になっているのが、ブランドスローガンである「A Better Life, A Better World」です。

パナソニックは、社会課題を、A Better World、すなわちサステナブルな世界を実現するために社会からの要請に基づいて解決すべきものとして捉えています。また、国連のSDGs(持続可能な開発目標)は、グローバルに共通認識された社会課題に対する具体的な目標として捉えています。

ではこのような課題をどのように解決していくか。一つには経営理念にあるように事業を通じて社会課題に取り組むということがあります。パナソニックでは、省エネ家電やLEDなどの製品を提供するだけではなく、家電のリサイクル事業、介護事業、太陽光発電事業、工場跡地を利用した植物工場の運営、コンビニなどで自動的に清算や袋詰めなどができるシステムとして注目されているレジロボの開発、無電柱化への取り組み、藤沢や綱島などでの安心安全な街づくり事業、ICTによる教育などのソリューションなど、数多くの社会課題の解決へ向けた事業を行っております。

ランタンの明かりで無電化地域の未来を照らす

その一方で、企業市民としての活動も行っております。特に近年は、相対的に課題が深刻である新興国や途上国を中心に、SDGsの第一の目標である「貧困の解消」へ向けた活動に取り組んでいこうと考えています。

具体事例として、「ソーラーランタン10万台プロジェクト」についてご紹介します。このプロジェクトは、新興国、途上国の電気が通っていない地域である無電化地域に暮らす人々の生活水準の向上に貢献することを目的に、2013年にスタートしました。具体的にはNPOや国際機関を通じて、アジアやアフリカの無電化地域で当社のソーラーランタンを役立ててもらおうという内容で、創業100周年を迎える2018年に向けて計10万台のソーラーランタンを寄贈する予定です。

電気の代替となるランプは燃料代が高く、煙や煤もでて健康被害や火事のリスクもありますが、LEDのソーラーランタンは燃料代がかからない上、安全です。実際、カンボジアの医療センターではソーラーランタンの導入により、夜間の緊急診療や出産においてより安全な対応が可能になったということです。また、日が暮れてからも仕事ができるようになり、農業以外の収入にもつながっているとの声も寄せられています。昼間家の手伝いをしている子どもたちも夜間に勉強ができるようになりました。ミャンマーの調査では、ランタンの寄贈後、小中学校の退学率が減ったという結果も出ました。将来的にはよりよい暮らしに向けてコミュニティーが自分たちで自立していくことによって、サステナブルに貧困のループから抜け出して行く可能性があるのではないかと考えています。パナソニックは、今日までに9万台を超えるソーラーランタンを22カ国の無電化地域に寄贈してきました。

この「ソーラーランタン10万台プロジェクト」は、こうした社会課題の解決だけではなく、ビジネスにつながる可能性もあるのではないかと考えています。NPOやNGOと協力して当社が事業を展開できていない地域にランタンを寄贈することにより、パナソニックのブランドが認知され、今までなかった流通網の拡大、政府や行政機関との接点との拡大にもつながっています。また、利用者から商品に関するフィードバックを得られることも、大きなメリットです。少し大きな視点から言いますと、当社はクリーンなエネルギーをお届けすることを通じて、無電化地域を将来の市場に育てているのではないかととらえております。つまり、長い時間軸で見れば、企業市民活動の取り組みは事業の基礎固めでもあるのです。

これからも事業と企業市民活動との両輪で社会課題の解決に取り組み、「A Better Life, A Better World」の実現をめざしていきたいと考えております。

福田 里香

パナソニック ブランドコミュニケーション本部 CSR・社会文化部 部長

1986年京都大学法学部を卒業後、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)に入社。以降、人事・労政部門にて人事処遇制度の企画・運営に携わる。2002年に導入した同社の退職金・年金制度は、日本におけるモデルケースとなった。14年より現職。

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