朝日 地球会議2017特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇

朝日 地球会議2017 特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

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特別講演
“水と生きる”を世界へ

福本 ともみ サントリーホールディングス株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション本部長

「水と生きる」にサントリーの理念を託して

「サントリー天然水」はもちろんのこと、ウイスキーなど私どもの製品を作るために一番重要な原材料は水です。自然が育む良質な天然水がなければ品質の良い製品は作ることができません。言ってみればサントリーのもっとも重要な経営資源が水だということです。サントリーは、1923年に国産初のウイスキーを作るために山崎に蒸溜所を作った時も、昭和30年代にビール事業に着手し工場の立地を決めた時も、最初に行ったのは徹底した水探しでした。つまり今サントリーが成長を続けていられるのは、良い天然水との出会いがあったから。だからこそサントリーはずっと水を育む自然をリスペクトして、水を守る活動を続けています。水をはじめとする自然のめぐみを最高品質の製品としてお客様にお届けし、人々の豊かな生活の創造に貢献していく。また、社会や美しい地球環境との共生を実現していくことは使命だと思っております。こういった私どもの企業理念を社会の皆様と共有するために定めたのが、コーポレートメッセージ「水と生きる」です。

私たちの事業、特に「ものづくり」は、大きな地球の、自然界の水循環の一部だと考えています。そのため生産工場の現場では、水を大切に使うことを徹底していますし、使った水はできるだけきれいな状態にして自然界に戻しています。

さらに水を育む森を守る活動も行っています。「サントリー天然水の森」と呼んでいますが、熊本にビールと清涼飲料水の工場があり、ここに最初の天然水の森を作りました。現在は全国で20カ所、計9000ヘクタールを超える天然水の森があり、地下からくみ上げている2倍の量の水を森で育めるように、それぞれの森で整備活動を続けています。

ただ水を育む活動、あるいは水のサステナビリティを担保していく活動というのは、今日明日で完結するものではありません。50年、100年かかる活動ですから、次の世代にしっかりと水の大切さ、こうした活動の大切さを伝えていかなくてはいけないと思っています。そのために子どもたちに対して「水育」という活動も行っています。1つはサントリー天然水の森に来ていただき、健康な森を体験してもらう「森と水の学校」、そして小学校に出向き、実験を含めて水や自然の大切さを伝える「出張授業」です。また熊本では「冬水田んぼ」という湛水農地での水源涵養活動も行っています。昨年の熊本震災以降、地下水が豊富な熊本県でもあらためて水の重要性が認識されました。そこで復興支援活動として、将来にわたって熊本の水が豊かであるようにとサポートさせていただいています。

水を守る活動を海外にも広げたい

こういった国内の活動をこれまで続けてきまして、水と生きる企業として一定のご理解を社会からいただけているのかなと感じていますが、私どもの事業が世界に広がる中、単に海外でビジネスを行うだけではなく、地球社会の課題に応えた活動を行っていく必要があると考えています。とは言っても世界の水事情というのは日本と同じではなく、天然水の森の活動をそのまま海外に持って行ってもあまり意味がありません。そこで私どもの今までの水の活動の基盤にあった考え方、つまり、水を大切に使うのはもちろんのこと、自分たちが使っている水の水循環を知る、それを知ったうえでその水源を守る活動を地域の方々とともに推進していくという「水理念」をまとめました。すでにこの水理念をもとにグローバルに水の活動が広がりつつあります。アメリカのビームサントリーでは、「メーカーズマーク」の蒸溜所の水源にあたるエリアで植樹などの自然保護活動がスタートしています。

また、2015年よりベトナムで水育を行っています。活動を展開するにあたり、水の重要性に加え、ベトナムの地域の課題を考慮し、衛生教育をコンテンツに盛り込んだり、対象小学校のトイレの改修を行ったりしています。現地において非常に高い評価をいただいており、水育のテキストをベトナムの小学校の副教材にしようという話も出てきています。今後、海外展開にあたって重要なのは、各国との地理的条件の違いや、各地域が抱える「水」課題をしっかりと把握し、それに応える活動をしていくことです。そのためNGOとパートナーシップを結ぶなど、科学的な基盤を持って活動を広げていきたいと思っています。そして何より重要なのは、実際にこの活動を各地で展開していく「人」の部分です。私たちがなぜ水活動を推進するのか、地球にとって水が、いかに大切さか?こういった認識を私どものグループ会社の社員や、NGO等地域の方々と共有し、土台をしっかり作って、水の活動を展開していきたいと思います。

日本では「水と生きる」をメッセージとして取り組みを継続してきましたが、全世界の社員による、世界各地での「水と生きる」取組みは、スタートをきったばかりです。全グループ会社の社員一人ひとりと思いを一つにしながら、将来にわたって「水」が豊かであることに貢献できるよう、取り組んでいきたいと思っております。

福本 ともみ

サントリーホールディングス 執行役員 コーポレートコミュニケーション本部長

1981年慶応大学卒、同年サントリー(株)入社。人事部、広報部課長、サントリーホール総支配人などを経て、2015年サントリーホールディングス(株)執行役員に就任。2016年4月より現職。

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