ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど、栄養素が豊富なことから「ベリーの王様」といわれる果実がある。
その名は「カシス」。ブルーベリーなどと同じベリー類の仲間だが、眼精疲労を緩和したり近視化を抑制する可能性など、他のベリー類にはない、目に関する多くの効用が注目を集めている。
「抗酸化成分として知られるポリフェノールの一種で、濃い紫色のもとになっている栄養素をアントシアニンといいます。カシスには4種類のアントシアニンが含まれていますが、そのうちの2種類はブルーベリーなどには含まれないカシス特有のもの。そしてこの2種類に、血流を改善したり筋肉の損傷や疲労の回復に影響があることから、目にいい影響をもたらすことがわかっています」(日本カシス協会 宮永嘉隆会長)
カシスアントシアニンの血流改善成分は体内への吸収力が高く、血液中に長く残るという利点もある。即効性と持続性が両立しているところも、カシスが注目されるゆえんだ。
7月23日は「カシスの日」。日増しに暑くなるこの時期はカシスの収穫期だ。太陽を浴びた果実には、アントシアニン以外にも多くの栄養素が含まれている。
ビタミンCはオレンジの約5倍、β−カロテンやビタミンEなども豊富だ。ミネラルバランスもよく、特にカルシウムとマグネシウムの摂取バランスは理想的とされる2:1。食物繊維も多く含む。
カシスの有用成分を食事やサプリメントなどを通じて摂取し、この夏を乗り切りたい。
日本カシス協会 会長
宮永 嘉隆氏
(西葛西井上眼科病院名誉院長)


