10月10日は目の愛護デー。目を酷使することが多い今、あらためて目の健康の大切さを考えるいい機会だ。
目を酷使しているのは大人だけではない。文部科学省が毎年発表している「学校保健調査」によると、子どもの近視化は増加の一途をたどっている(図1)。
西葛西井上眼科クリニック所長の勝海修氏は、昨今の子どもの近視化をこう分析する。
「近視は遺伝的因子あるいは環境因子により生じると考えられているが、学童期の子どもの近視の多くは、パソコンやゲームなどの『近くを見る作業』をした時間、および頻度により進行していく」
平成21年、勝海氏が「第五回国際アントシアニンワークショップ2009」で発表した実験結果によると、カシスアントシアニンは軸性近視(図2)に関与することが確認されている。
勝海氏の実験は、ヒヨコに近視用レンズを装着して「子どもの近視」を擬似的に作りだした状況で、カシスアントシアニン、カシスでないアントシアニン(ビルベリー)、蒸留水を投与した場合を比較したもの(図3)。
カシスアントシアニンとは、カシスだけに含まれる特有のポリフェノールのことだ。古来より「カシスは目にいい」という民間伝承が欧州を中心に信じられてきたが、この実験によって、カシスアントシアニンが近視化の抑制へ何らかの関与をすることが裏付けられた格好だ。
目の愛護デーを機に、子どもの近視化を予防する一環として、家族でカシスを取り入れてみてはいかがだろうか。
日本カシス協会理事
勝海 修医学博士
西葛西井上眼科
クリニック所長



