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共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業

兵庫県神戸市立本山第二小学校 ウィルチェアーラグビー兵庫県神戸市立本山第二小学校 ウィルチェアーラグビー

障がい者アスリートが全国の小学校を訪問する「チャレンジド・ビジット」。
2018年度の第3回目が神戸市立本山第二小学校で開催されました(2018年10月25日)。
ウィルチェアーラグビーの体験授業の様子をレポートします。

ウィルチェアーラグビーってどんなスポーツ?

 この日、4年生の児童が体験したのは、「車いすの格闘技」と言われるほど激しい競技のウィルチェアーラグビー。選手代表の峰島さんが「今日はみなさんにウィルチェアーラグビーを知ってもらい、東京2020パラリンピックで応援してほしいと思います」と言い、簡単なルールを紹介した。

 試合は4対4で行われる。一人ひとりに障がいの程度によって持ち点が設定されている。軽いほど点数が高く、重いほど低く、コート上の4人の合計点が8点以内でチームが作られる。これは障がいの程度で筋力などが違うため、公平性を保ち、障がいが重い選手も軽い選手も一緒にプレーするためだ。「ウィルチェアーラグビーはパラリンピック競技で唯一タックルが許されているスポーツです」という峰島さんの説明に児童たちから「えーっ」と驚きの声が上がる。「また、1時間以上にもなる試合中、体力はもちろん、頭脳も使うとてもハードな競技です。その激しさを実際に見てください」とデモンストレーションのミニゲームが始まった。


ミニゲームを見た後、
車いすに乗ってタックルを体験!

 ゲーム開始とともに児童たちは、そのスピードと迫力に目を奪われたようだった。ゴールの応酬に選手のプレーも熱を帯び、激しいタックルで「ガツン!」という衝撃音が体育館中に響くたびに、児童から「オーッ」という歓声がわきおこった。

 体験会では、一人ひとりがチタン製の軽くて丈夫な競技用車いすに乗る。選手と一緒にコースを走行し、最後は先ほど目の前で見たタックルを受けた。その激しさを実感した児童たちは「痛くはなかったけれど、ドン!という衝撃がすごかった」「選手が向かってくるときドキドキしたけれど、楽しかった」「競技用車いすが格好良かった」と笑顔を見せていた。担任の一人である猪原先生は「障がいや車いすということは関係なく、イキイキと輝いている選手の皆さんと、同じ仲間としてプレーする貴重な体験をさせていただきました。子どもたちもすごく楽しそうでした」と語った。


夢をかなえるために、
あきらめないで努力をしよう

 授業の最後に峰島さんが、交通事故が原因で車いす生活になった過去を振り返りながら、絶望していた当初から、努力や工夫で一つひとつ夢を実現し、世界を広げてきた経験を紹介した。そして、どんな状況でも心から好きになれる対象を見つけることが大切で、そこから夢や目標を持とうと呼びかけた。「今、夢を持っていますか?」という問いかけには、多くの手が挙がった。「夢を持ち、努力を続けることで、それは目標に変わります。大切なのは強い気持ち、やり遂げる、というあきらめない気持ちです!」と力強く締めくくった。


障がいの有無関係なく、
パラリンピックスポーツを楽しむ

 放課後の自由体験には多くの児童が参加し、ウィルチェアーラグビーのほかブラインドサッカー、ボッチャといった障がい者スポーツを楽しんだ。「初めてボッチャをやったけどすごく面白い」「タックルを受けたけれど、もっと強いのを受けたいからもう一度並びます」「いつもやっているサッカーと比べてアイマスクをするとまったく違う世界になってむずかしいけれど、うまくシュートできました」。見守っていた井上先生の「子どもは純粋なので、すぐに障がい者スポーツに馴染んで楽しんでいますね」という言葉通り、児童たちは初めてのスポーツに目を輝かせながらチャレンジし、体育館には歓声と笑い声が広がった。

ウィルチェアーラグビーとは
四肢に障がいのある人が競技用車いすに乗り、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケーの要素を組み合わせたルールで競うゲーム。パスやひざの上にボールを置いてゴールへ運ぶ。試合は4対4で行われ、選手交代は自由。選手それぞれ障がいの程度で持ち点が設定され、コート上の4人の合計を定められた点数以内となるようチームを編成する。

当日の様子

2018年10月25日 兵庫県神戸市立本山第二小学校

  • 授業での実施種目:ウィルチェアーラグビー
  • 放課後の体験種目:ブラインドサッカー、ボッチャ、ウィルチェアーラグビー

先生・アスリートからのメッセージ先生・アスリートからのメッセージ

「総合学習の「福祉」のテーマにおいて素晴らしい授業でした」

4年生は総合学習で福祉をテーマにしています。「みんなが安心して暮らせる町」について考えていくものなのですが、今日がそのスタートとなる授業になりました。障がい者の方に対して「大変そう」と思っていたイメージが、アスリートの姿を通して、ポジティブなものに変わったと思います。多様な視点から共生について考えていくきっかけになると思います。ありがとうございました。
京谷先生

「心のバリアフリー化を実現し、みんなで楽しく学習しました」

子どもたちは、自分たちには真似のできない素晴らしいプレーをするアスリートを目にして、障がいに対する心の壁がなくなったと思います。私もタックルを体験し、負けないつもりでぶつかりましたが飛ばされました。その道で一生懸命やっている方はすごい。目標に向かって努力を続ける「力」を実感しました。
井上先生

「東京2020パラリンピックで金メダルを目指して頑張ります」

チャレンジド・ビジットにはもう何回か参加させてもらっていますが、今日もとても楽しく、小学生のみんなから元気をもらいました。ウィルチェアーラグビーのことをもっと知ってもらいたいです。今後はさらに体を鍛えて世界で戦えるパフォーマンスを身に付けて、東京2020パラリンピックで金メダルを目指したいと思います。
羽賀選手

「私は目標に向けて全力を尽くします、みんなも頑張ろう!」

今日2回目の参加でしたが、みんなの応援がとても力になります。僕はまだ日本代表に選ばれたことはありませんが、東京2020パラリンピックまで残された時間で精一杯頑張ってチャレンジしたいです。今日授業に参加したみなさんも目標を持って頑張って欲しいと思います。
崎山選手

参加した児童の声

峰島さんのお話を聞いて、交通事故で車いすになった後に、負けずに挑戦を続けてウィルチェアーラグビーの選手になったことがとても格好いいと思いました。僕も何かの目標に向かって頑張りたいと思います。
4年生 男子
ウィルチェアーラグビーを生で見たのは初めてでした。とても迫力があって驚きました。競技用車いすに乗れたことも嬉しかったです。東京2020パラリンピックでは、できれば会場へ行って応援したいと思います。
4年生 女子

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