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共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業

神奈川県横浜市立神奈川小学校 ウィルチェアーラグビー神奈川県横浜市立神奈川小学校 ウィルチェアーラグビー

障がい者アスリートが全国の小学校を訪問する「チャレンジド・ビジット」。
2018年度の第2回目が横浜市立神奈川小学校で開催されました(2018年9月20日)。
ウィルチェアーラグビーの体験授業の様子をレポートします。

ウィルチェアーラグビーの「激しさ」に驚き、引き込まれる

 横浜市立神奈川小学校の5年生たちの前に、ウィルチェアーラグビーの6人のアスリートが颯爽と登場し、まずデモンストレーションが披露された。ミニゲームでは開始直後のタックルプレーで、「ガツン!」という大きな衝撃音が響き、「ワーッ」と驚きの声が上がる。選手たちが競技用車いすを自在に操りコートを動き、激しいブロックを繰り出す。児童たちはいつしかプレーを夢中で追いながら声援を送り、ゴールには「やったー!」と歓声をあげていた。

 正式な試合は4人対4人で、1ピリオド8分間で4ピリオド行われる。インターバルなどを含めると試合時間は1時間ほどになり、選手たちは車いすを動かし続けてプレーをする。選手代表の峰島靖さんの「ウィルチェアーラグビーは体力、判断力、そして精神力の強さも求められます」という説明も納得できる。


アスリートのタックルを、子どもたちが実際に体験!

 「次は、激しさが特徴のウィルチェアーラグビーの醍醐味をみなさんにも体験してもらいましょう」。楽しみにしていた時間がやってきた。一人ひとりが競技用車いすに乗り、コース走行した後、選手のタックルを受ける。正面から選手が助走をとる。受ける前はみんな緊張気味。タックルの瞬間は、やはり目を閉じてしまうけれど、「ドン!」という衝撃を味わって目を開ければ、ぱっと笑顔になって、選手とハイタッチを交わす。「車いすが浮いたよ!」「ちょっとコワかったけど楽しかった」と興奮気味の感想を聞くことができた。見守っていた宮田校長は「こうした体験は児童にとって大きな財産です。パラリンピックスポーツへ理解を深めるとても素晴らしい機会になります」と語った。


考え方や方法を変えることで「できる」ようになる

 授業の最後に峰島さんが、障がい者の日常生活について話をした。街中での移動をはじめ自動車を運転するための装置のこと、外食先での食事のとり方など、普段どのように工夫して生活しているかを紹介した。「初めは無理だと思うことも、考え方や方法を変えたり、周りと協力したりすることでできるようになります。今後、みなさんが勉強やスポーツで壁にぶつかっても、今日のことを思い出して、困難に挑戦してください」

 児童から選手への質問コーナーでは「ウィルチェアーラグビーをやっていた良かったことは?」という質問が出た。これにも「チームで練習して試合で勝つことはもちろん、今日のようにみなさんと出会えたり、イベントに出たり、ドラマに出演したりと、このスポーツをやっていたために新しい体験ができることです。難しそうだな、失敗するかもしれないと思うときも、やってみよう!というチャレンジ精神が大切です」と答えた。


パラリンピックスポーツ体験がチャレンジ精神と共生の気持ちを育む

 放課後の自由体験には5年生以外にも多くの児童が参加し、ウィルチェアーラグビーをはじめブラインドサッカー、ボッチャといった障がい者スポーツを楽しんだ。ウィルチェアーラグビーのタックル体験には長い列が途切れることはなかった。担任の一人である明神先生は「選手の話やプレーする姿を通して挑戦する大切さが伝わったと思います。また障がい者の方の生活を知り、自分の常識がすべてではないことを理解し、共生への気持ちが芽生えることを期待します」と語った。選手たちとふれあい、一緒にスポーツを楽しむ児童たちの表情から、その思いがしっかり伝わったと感じられるひとときになった。

ウィルチェアーラグビーとは
四肢に障がいのある人が競技用車いすに乗り、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、アイスホッケーの要素を組み合わせたルールで競うゲーム。パスやひざの上にボールを置いてゴールへ運ぶ。試合は4対4で行われ、選手交代は自由。選手それぞれ障がいの程度で持ち点が設定され、コート上の4人の合計を定められた点数以下で編成する。

当日の様子

2018年9月20日 神奈川県横浜市立神奈川小学校

  • 授業での実施種目:ウィルチェアーラグビー
  • 放課後の体験種目:ウィルチェアーラグビー、ブラインドサッカー、ボッチャ

先生・アスリートからのメッセージ先生・アスリートからのメッセージ

障がい者スポーツを調べる学習の、大切さを改めて感じました

担任している5年3組が中心となって障がい者スポーツの調べ学習を始め、普段から新聞を作るなどの活動をしています。今回の「チャレンジド・ビジット」での体験を通じて、これまで気づかなかった選手たちの力強さや強い意志について実感でき、今後の活動に向けてさらに知りたいこと、取り組みたいことが増えた機会となりました。また、他者への理解、相手を思いやる大切さも学んでもらえたらと思います。
小笠原先生

一つのスポーツとして興味をもってもらえたら嬉しいです

ウィルチェアーラグビーを一つのスポーツとして見てもらいたいと思っています。今日の体験を通して、児童の皆さんが面白いと思い、興味をもってもらえるといいですね。タックル体験で楽しそうな表情が印象的でした。これからの目標は、女子選手は国内にはまだ少ないのですが、チームとしても頑張り、また代表入りも目指して練習を頑張っていきます。
月村珠美選手

次はぜひ試合を見にきて、応援してください!

競技用車いすはタイヤが「ハ」の字になって、普通の車いすより操作がむずかしいのですが、選手は手の障害があるなかでも、上手く操作していることを実感してもらえたと思います。今日は体験に参加したみなさんにウィルチェアーラグビーを知ってもらえて良かったです。今後みなさんが試合を見にきて、応援してくれたらたらもっと嬉しいです。
小川仁士選手

参加した児童の声

ミニゲームでは、車いすがこわれてしまうと思うくらいタックルでぶつかって、とても迫力があって驚きました。自分で操作してみて、選手たちがクルっと回ったり、素早く向きを変えたりするのがむずかしいことなんだと分かりました。
5年生 女子
タックル体験がとても面白かったです。自由体験の時間も参加してまたタックルを受けました。あのタックルを試合中に何度も受けながらプレーするなんてスゴいな、と思いました。
5年生 男子
ウィルチェアーラグビーを初めて知りました。ぶつかり合うので最初はコワかったけれど、見ていてだんだん面白くなりました。東京2020パラリンピックでも応援します!
5年生 男子
選手からタックルを受けるとき、すごく緊張しました。「弱め」のタックルをお願いしましたが、終わったら楽しくて「強め」でお願いすれば良かったと思いました。
5年生 女子

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