朝日新聞デジタル
広告特集 朝日新聞社オリンピックパラリンピック・スポーツ戦略室/メディアビジネス局
朝日新聞デジタル
共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業

岡山県岡山市立芳田小学校 車いすバスケットボール岡山県岡山市立芳田小学校 車いすバスケットボール

障がい者アスリートが全国の小学校を訪問する「チャレンジド・ビジット」。
2018年度の第4回目が岡山市立芳田小学校で開催されました(2018年11月13日)。
車いすバスケットボールの体験授業の様子をレポートします。

車いすバスケットボールのスピード感に歓声

 この日、芳田小学校の4年生87名が体験したのは、パラリンピック競技で最も競技人口が多いといわれる車いすバスケットボール。元日本代表の三宅克己さんと地元岡山のチーム、岡山WBCウィンディアでプレーする3人のアスリートが登場し「今日は一緒に楽しんでプレーしましょう」という挨拶から授業は始まった。

 まず三宅さんが車いすバスケットボールについて簡単に紹介する。ルールは一般のバスケットボールとほぼ同じで、5対5でプレーし、コートの広さやゴールの高さ、ボールも同じ。ただ障がいの程度で1点から4.5点まで持ち点が設定され1チームは14点以内でメンバーを作る。障がいが重い選手も軽い選手も等しく試合に出られるようにするためだ。

 「次にデモンストレーションを披露します」とのかけ声で、選手たちは競技用車いすを自在に走行させ、ランニングシュートなどスピード感のある華麗な技を繰り出した。児童から「格好いい!」と声が上がった。


競技用車いすに乗って、走行&シュートにチャレンジ!

 体験の時間では、児童たちも競技用車いすに乗って走行し、シュートにもチャレンンジ!初めて乗る競技用車いすの走行に苦労しながらも、笑顔でプレーを楽しんだ。「選手のように操作するのはむずかしいな」「上半身だけだからシュートに力が入らない、簡単にシュートを打つ選手はすごい」という声が多く上がった。

 ミニゲームでは児童チームのほか先生チームも参加して盛り上がり、大きな声援が送られていた。ゲームにも加わった練苧校長は「選手のみなさんが障がいを乗り越えてきたこともさることながら、一人の人間として努力し自分を高めていることを児童たちに感じて欲しい」と話した。


共生とチャレンジ精神について考え実行しよう

 授業の最後に三宅さんは「人間には個性がありますが、それを認め合うことが大切です。障がいも一つの個性です。海外では障がい者が色々な分野で活躍しています。僕たちは海外にいると自分の障がいをあまり感じませんが、日本にいると感じます。それは周りの人の接し方が違うからかも知れません。障がい者にも普通に接してください」と共生について語りかけた。

 さらに続けて「今日、障がい者スポーツを体験して、人間には大きな可能性があることを分かってもらえたと思います。僕たちはたくさんチャレンジして、たくさん失敗して泣いて、またチャレンジしてこのようにプレーできるようになりました。みなさんも、好きなことにたくさんチャレンジしてください」とチャレンジ精神の大切さを熱く呼びかけた。


パラリンピック競技を普通のスポーツとして楽しむ

 放課後の自由体験には、5年生や6年生も大勢参加して、選手たちと車いすバスケットボールを楽しみ、ボッチャやブラインドサッカーをプレーした。初体験のスポーツに、児童たちは目を輝かせて取り組み、体育館に歓声が響いた。

 4年生の担任の一人である田中先生は「子どもたちにとって障がい者の方は遠い存在でしたが、今日一緒にプレーさせていただきとても身近な存在になったと思います。三宅さんのお話しにあったように、壁をなくし、普通に接していけるきっかけになってくれればと思います」と語った。

 終了後、「初めてだったけどすごく楽しかった」「パラリンピックで必ず応援します」「プレーしてみて選手のすごさが分かりました」と興奮気味に語る児童たちに、パラリンピック競技の魅力がしっかり伝わる出張授業となった。

車いすバスケットボールとは
コートの広さやゴールの高さをはじめ、一般のバスケットボールとほぼ同じルールでゲームを行う。1チーム5人で、障がいの程度で持ち点によるクラス分けがされ、コート上の全員の合計が14.0以内になるように編成する。ゲームは10分のピリオドを4回。特有のルールとして、ボールを持った後、手でこげる回数は連続2回まで、試合中に転倒したら基本的に自分で起き上がる、といったことがある。

当日の様子

2018年11月13日 岡山県岡山市立芳田小学校

  • 授業での実施種目:車いすバスケットボール
  • 放課後の体験種目:車いすバスケットボール、ブラインドサッカー、ボッチャ

先生・アスリートからのメッセージ先生・アスリートからのメッセージ

障がいを個性だと感じ取れた貴重な体験でした。

総合学習で「人にやさしい町づくり」というテーマで勉強を始めています。子どもたちは、障がい者の方のことを少しずつ調べていますが、今日一緒にふれあったことで、障がいはハンデではなく個性だと感じ取ってくれたと思います。そのうえで障がい者の方が困っていることがあれば助ける、という考え方や姿勢を育んでいって欲しいと思います。とても貴重な体験をありがとうございました。
安藤先生

みなさんにチャレンジ精神を持って欲しい

児童の皆さんに実際に車いすバスケットボールを体験してもらい、競技を理解してもらうきっかけになったと思います。私も最初、この競技を始めたときシュートがリングに届かず悔しい思いをして、何度も練習したり筋力をつけたりしてプレーできるようになりました。あきらめないチャレンジ精神がみなさんに伝わっていればいいですね。
田中選手

岡山WBCウィンディアは全国大会へチャレンジします!

今日の体験を通して、障がいというものは健常の延長線上にあるもの、ひとつの個性ととらえてもらえたら嬉しいです。私たちのチームは昨年の全国大会予選で関西地区4位となりあと一歩で全国大会出場を逃しました。今年は全国大会に出て、全国制覇という目標に向かって今チャレンジ中です。みなさん応援をよろしくお願いします。
大本選手

参加した児童の声

選手への質問で、みんなが最初は上手にプレーできなかったけれど、練習して努力して、今のようにシュートができるようになったと話していたことが印象に残りました。努力の大切さがわかりました。
4年生 女子
ミニゲームでは選手とのスピードが全然違うことを感じました。また車いすも思うように早く操作できず、選手はやっぱりすごいな、と思いました。格好良かったです。パラリンピックでは車いすバスケットボールに注目したいと思います。
4年生 男子

PAGE TOPへ戻る