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共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業

福岡県久留米市立長門石小学校 ブラインドサッカー福岡県久留米市立長門石小学校 ブラインドサッカー

第4回目の「チャレンジド・ビジット」は、久留米市立長門石小学校で4年生60人を対象に、
ブラインドサッカーの体験授業を開催しました(2018年2月16日)。当日の様子をレポートします。

初めて「生」で目にする
ブラインドサッカーのプレー

 まず國友教頭が児童たちに語りかけた。「障がい者スポーツを体験できる貴重な機会です。一流アスリートの技を見て、お話を聞いて、困難を乗り越えてチャレンジする大切さを学びましょう」。紹介を受けて登場したのは日本ブラインドサッカー協会の大坪英太さんと、ラッキーストライカーズ福岡のキャプテンである草野剛選手。大坪さんが「楽しくやりましょう」と挨拶し、競技の説明から授業は始まった。

 ブラインドサッカーのフィールドプレーヤーは視力に関わらずアイマスクをする。そのためガイド役のコーチが指示を出す。二人が披露したお手本でも、大坪さんがガイド役として声を出し、草野選手がボールをトラップしてドリブル、パス交換をしてシュート!まるで目が見えているようなプレーだ。児童から思わず「すごい!」と驚きの声とともに拍手がわき起こった。


ガイド役が相手のことを考えて声を出すのがポイント

 「ボールは転がると音が鳴り位置が分かるのですが、それ以上にガイドの声が頼りです」と草野選手が説明する。続けて大坪さんが「ガイド役が、見えていない選手にどう伝えるかが大切です」と話した。

 実際に児童もアイマスクをつけて、10メートルほど走ってみた。「こわかった人?」の問いに半数ほどの手が挙がる。「こわがらずに走りプレーするために、ガイド役はもっと大きくはっきりと相手のことを考えて声を出しましょう」。

 トラップ、パス練習と少しずつむずかしいプレーに挑戦すると、教わったように、ガイド役が「前に5歩、少し左」「そのままの向きでまっすぐ蹴って」と声をかける。うまくパスが通るたびに「ワーッ」と歓声があがった。


目が見えない状態で動く、
蹴る体験に児童たちも夢中

 アイマスクをつけて体を動かす未知の世界に、児童たちは最初は戸惑いながらも次第に夢中になっていった。「少しこわかったけれど、ガイドの声が聞こえてゆっくり走ることができました。体験してみて草野選手は本当は見えているの?と思えるくらいすごいと思いました」「目が見えない状態で動くのは初めての経験で不思議な感覚でした。ボールをしっかり蹴れたので嬉しかったです」など、思い思いの感想を聞くことができた。


相手を思いやる、
その気持ちを行動にうつそう!

 草野選手は最後に「アイマスクをつけてプレーをするとガイドの声がどれだけ大切か分かりますよね。普段の生活でも同じことが言えます。視覚障がい者は、移動の際にみなさんに声をかけてもらえたらとても助かります。勇気がいると思いますが、これから街で目の不自由な人を見かけたら『大丈夫ですか』と声をかけてください」と呼びかけた。

 授業の後、担任の一人である山下先生は「4年生は総合的な学習の時間に、障がいをもつ方々からお話を聞いたり、施設訪問をしたり福祉について多く学んでいます。今日はスポーツを通して違う側面から貴重な体験ができました。すべての人にとって挑戦することは素晴らしいと伝わったと思います。ありがとうございます」と述べた。

 放課後の自由体験の時間も4年生以外にも多くの児童が参加し、初めての障がい者スポーツを楽しみ、そして多くのことを学んだひとときになった。

ブラインドサッカーとは
フットサルと同じ20m×40mのピッチにおいて、全盲のフィールドプレーヤー4人、晴眼もしくは弱視者のゴールキーパー1人が、前後半20分で試合を行う。位置が分かるように、ボールは転がると音が出る。見える人の協力が必要で、敵陣のゴール裏に、目の見える「ガイド」という人が立ち、シュートのタイミングなどを声で伝える。監督はピッチ中盤、ゴールキーパーは守備の指示を出す。フィールドプレーヤーはボールを持った相手に向かうときに、自分の存在を知らせ危険を避けるため「ボイ!」と声を出さなければならない。試合中は選手にとって「声」が大切な情報なので、観客も静かに見ることが求められる。

当日の様子

2018年2月16日 久留米市立長門石小学校(福岡)

  • 授業での実施種目:ブラインドサッカー
  • 放課後の体験種目:ブラインドサッカー、ボッチャ

先生・アスリートからのメッセージ先生・アスリートからのメッセージ

「共生社会への意識が育まれていくことを期待します」

ブラインドサッカーはアイマスクをすることでみんなが一緒に楽しめるスポーツであることが分かりました。今日は素晴らしい体験をさせていただいたので、児童たちがこれからも障がい者の方と一緒にスポーツをしたり、共生の気持ちをもってくれることを期待しています。
平川先生

「あきらめないで努力することの大切さを伝えたいと思いました」

障がい者スポーツの体験から、なにごとも工夫することでできるようになる、困難も乗り越えられることが伝わるといいですね。僕自身はブラインドサッカーを続けていくこと、そしてチームの全国大会優勝、チーム内から日本代表を輩出することを目指して頑張っていきます。
草野選手

参加した児童の声

ブラインドサッカーは普段僕がやっているサッカーとは全然違いました。声を頼りに協力しないとプレーできません。それでもうまく蹴ることができてみんなからナイス!と言われて嬉しかったです。
4年生 男子
アイマスクをすると何も見えなくなって、方向も分からなくなります。ガイドの人が指示してくれたので動けました。ガイドがいなくてはできないスポーツだと実感しました。
4年生 女子
ガイド役になったとき、目が見えない状態の選手にどう伝えれば動きやすいか考えて声をかけました。私の指示通りまっすぐキックしてもらえたときは「やった!」と思いました。
4年生 女子

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