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共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業共生社会の実現を、子どもたちと共に 障がい者スポーツ体験授業

宮城県仙台市立上愛子小学校 ブラインドサッカー宮城県仙台市立上愛子小学校 ブラインドサッカー

第2回目の「チャレンジド・ビジット」がブラインドサッカーの日本代表でもある加藤健人選手を講師に迎え、
仙台市立上愛子小学校で開催されました(2018年2月7日)。当日の様子をレポートします。

目が見えなくてどうやって
プレーするんだろう?

 上愛子小学校では3年生から6年生まで48人の児童がブラインドサッカーを体験した。講師を務めたのは、日本ブラインドサッカー協会の佐藤豪さんと日本代表でもある加藤健人選手。まず佐藤さんが加藤選手を「10年近く日本代表に選ばれていて、東京2020パラリンピックでも期待の一人」と紹介した。加藤選手の視力は光を感じることはできるが、2メートルほど先に座っている児童の表情は分からないという。試合ではアイマスクをつけるためまったく見えなくなる。そのため、転がると音の鳴るボールを使う、目の見える人がガイド役として攻撃の指示を出す、ゴールキーパーは目の見える人か弱視者がつとめ守りの指示を出す、といった独特のルールの説明を受けた。プレーするうえで、特にこのガイドからの指示が大切なのだ。初めて知る競技について児童たちは興味深そうに耳を傾けた。


アイマスクをつけてガイドが声を出して、さあ体験!

 次に、加藤選手がドリブルをして、パス交換し、シュートを披露した。佐藤さんのガイドで、見事にボールをコントロール。俊敏な動きはまさにアスリート。その姿に驚き「おーっ」「すごいな!」と歓声があがった。「さあ、みんも体験してみよう」、加藤選手のかけ声とともに児童たちもアイマスクをつけてグループごとにパスの正確さを競った。

「もっと前に出て」「違う違う、左に2歩移動して」、ガイド役の声が響く。「そうそう、声をかけて協力することが大切だよ」と加藤選手からアドバイス。「はじめは歩くのもこわかったけれど声をかけてもらって身体が動きました」「むずかしいけれど楽しい。もっと上手くなりたい」「体験して、加藤選手のすごさが分かりました」とアイマスクをとって上気した顔で児童たちは感想を述べた。


東京2020パラリンピックで
メダルを目指す宣言!

 質疑応答では、児童たちの手が次々あがりたくさんの質問が投げかけられた。つらかったことは?という質問に加藤選手は「目の病気で18歳くらいから視覚障がいになりました。それはつらいことでしたが、でもそのおかげで今があり、日本代表にもなれて今日みんなと出会うこともできた。そう考えるとつらいことではなかったです」と答えた。また目標は?の問いに「今までチームでも日本代表でも優勝を経験したことがないので、東京2020パラリンピックでは優勝します!」と力強く宣言。児童たちから喝采があがった。その様子を見ていた担任の一人鹿野教諭は「障がい者の人が特別ではなく自分たちと同じなんだということを感じ取ってもらえたと思います」と話した。


始めなければ始まらない、
それが加藤選手のメッセージ

 授業の最後に加藤選手が「僕がブラインドサッカーを始めたときはまったくうまくプレーできませんでしたが、練習を重ねて上達していきました。みなさんも勉強やスポーツでもやる前からあきらめないでください。僕もあきらめなかったから日本代表にもなれました。何ごとも始めなければ始まりません。これからみなさんも色々なことにチャレンジしてください!」と呼びかけた。東京2020パラリンピックへ向けて挑戦を続ける加藤選手のメッセージが児童たちの心に強く響いた。

ブラインドサッカーとは
フットサルと同じ20m×40mのピッチにおいて、全盲のフィールドプレーヤー4人、晴眼もしくは弱視者のゴールキーパー1人が、前後半20分で試合を行う。位置が分かるように、ボールは転がると音が出る。見える人の協力が必要で、敵陣のゴール裏に、目の見える「ガイド」という人が立ち、シュートのタイミングなどを声で伝える。監督はピッチ中盤、ゴールキーパーは守備の指示を出す。フィールドプレーヤーはボールを持った相手に向かうときに、自分の存在を知らせ危険を避けるため「ボイ!」と声を出さなければならない。試合中は選手にとって「声」が大切な情報なので、観客も静かに見ることが求められる。

当日の様子

2018年2月7日 仙台市立上愛子小学校(宮城)

  • 授業での実施種目:ブラインドサッカー
  • 放課後の体験種目:ブラインドサッカー、ボッチャ

先生・アスリートからのメッセージ先生・アスリートからのメッセージ

「日常生活でも伝えることの大切さを理解してほしいです」

ブラインドサッカーではガイドの声が大切ですが、今日の体験を通してコミュニケーション、伝えることの大切さを分かってもらえたらと思います。それは目が見える、見えない関係なく大切で、今後の生活に活かせることです。またブラインドサッカーはアイマスクをつけることで誰でも同じ条件で参加できるスポーツなので、多くの人に興味を持ってもらいこれからも楽しんでほしいです。
加藤選手

「障がい者アスリートと素晴らしいふれあいの時間でした」

今日の授業を通して、3、4年生には障がいのある方の生活の苦労、喜びなどを知ってほしいと思い、また5、6年生には将来に向けて希望や夢を持つことの大切さを学んでほしいと思っていました。加藤選手とふれあい、お話を聞くことでアスリートとしての努力、チャレンジ精神、目標などを知ることができ、とても有意義な授業になりました。
高橋校長

「挑戦することや努力を続ける大切さが伝わりました」

障がい者アスリートとふれあえる貴重な体験ができたと思います。加藤選手の経験やお話を通して「新しいことを始めると発見がある」「何ごとも挑戦することが大切」「できないと思ったことも努力でできるようになる」といったことが伝わったと思います。
猪野先生

参加した児童の声

目が見えない状態は、ふだん分からない感覚なので、動くことがコワかったです。加藤選手はこんな大変な状態でサッカーをしているんだと実感して、すごいなと思いました。
4年生 男子
最初は歩くのもむずかしかったけれど、少しずつ慣れて、友だちの合図通りキックしたら真っすぐに蹴れました。嬉しかった。これからブラインドサッカーを応援したいと思います。
5年生 男子
目が見えなくてスポーツすることは想像できませんでした。でも少しプレーをさせてもらい、努力と協力で不可能はなくなると思いました。今日はとても良い体験ができました。
6年生 女子

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