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中学受験 SAPIX 小学部

特別教育講演会採録

個性と才能が開花する
私立中高一貫校の教育

和田孫博[学校法人灘育英会 理事
灘中学校 灘高等学校 参与(前校長)]

6年間同じ教員が丁寧に子どもの成長を見守る

近年、私立中高一貫校にますます注目が集まっています。その背景には、私立校ならではの教育の特色があると思います。具体的には、中高6年間を見通して、その学校に合うカリキュラムを組めることが大きいですね。例えば、私が昨年度まで校長を務めていた灘中高では、高校で学ぶ内容をかみ砕いて、中学時代から取り入れていました。具体的には理科の実験などですね。起こる現象にただ目を見はるだけと、理論を深く理解した上で実験するのとでは、定着度が大きく変わります。学習指導要領を遵守しつつも、少し背伸びできるのが、私立中高一貫校の強みだと思います。

また、私立校は教職員の異動が少ないので、基本的に6年間同じ教員が生徒の成長を見守ることができます。職場愛が強い教員も多く、自然と教員と生徒の強い絆が育まれます。生徒たちはこうした環境で、安心して個性を伸ばすことができます。教員と同様に生徒たちも母校愛が強い傾向があり、上級生や卒業生との縦のつながりが将来のネットワークに発展していくのも魅力でしょう。

次に、学校選びで意識すべきことについてお話ししましょう。私立校は公立校に比べて、学校の歴史や文化が多様で実に個性的です。宗教に根ざした学校、併設する大学がある学校、授業時間が多い学校、校則が厳格な学校など、思いつく限りでも様々な特徴があります。灘中高は、無宗教で併設大学はなく、授業数は週32限、明文化された校則はなく、部活動や生徒会はすべて生徒主導で行われています。これだけでも見えてくる特徴がありますよね。

学校説明会などで話を聞くと、その学校が教育のどこに力点を置いているかが分かります。必ず現地に足を運び、教職員の話を聞き、生徒たちの雰囲気を確かめることをお勧めします。

学校選びは、偏差値がすべてではありません。特に中学受験においては、入念な情報収集をして、我が子に合った学校を選ぶのが、保護者の責任だといえるでしょう。

他者と共生・協働する意識を育んでほしい

私が考える理想の学校現場とは、“生徒たちが自主的に学べる環境”に尽きると思います。そのためには、教員たちにもある程度の裁量が与えられるべきです。

私立校であれば、行政ではなく、校長や理事会が教育方針を決め、各教科の担当教員が自分なりに授業を組み立てることができます。さらに、国際交流やキャリア教育、被災地でのボランティア体験など自由な学びのなかで、子どもたちは自主性をとことん伸ばすことができます。

中学・高校時代という多感な時期に、様々な経験を通して、自ら学び、さらに他者と共生・協働する意識を育むことが大切だと思います。

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