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中学受験 SAPIX 小学部

時代を担う人材を育てる中等教育最前線

来年度から始まる新しい大学入試や新学習指導要領は、
日本の教育が大きく変わりつつあることを示している。関西を代表する名門中高一貫校、
神戸大学附属中等教育学校では、今どんな授業が行われているのか。
生徒たちに何を与え、どんな力を身につけさせているのか。取材して探った。

INTERVIEW

どれだけ時代が変化しても
学びの原点は変わらない

神戸大学附属中等教育学校
髙木勝久先生 [主幹教諭]数学担当

考えるためには基礎知識が必要

──貴校では、今日のように論理的に考え言葉で説明させる授業が多いのですか。

 今は秋学期が始まったところですが、1年生数学の春学期はむしろ計算練習が中心でした。数学のルールに慣れさせるため量的にもかなり与えていましたので、生徒が息切れしないよう少しギアを変えたのが今日の内容です。

──では、貴校の学びの特色を教えてください。

 探究的な学びをさせたいと思っています。しかしそのためには各教科の基礎的な素養を早めに身につけることが重要で、春学期の間は計算を重視したのもそれが理由です。ベースとなる知識のない状態で「アクティブラーニングをしよう」といっても実のある話し合いはできませんから。そのバランスには常に気を配っています。

──授業の初めに男女2名の「教科リーダー」が問題を出し、他の生徒に考えさせていました。

 本校の低学年では他の教科でも同様の教科リーダー制をとっています。出題するのが生徒ですので他の生徒も意見を言いやすく、リーダー役の生徒自身の学びも深まる。誰がどの教科のリーダーを務めるかは、クラスで担任と生徒全員が話し合って決めています。

──近年の社会の変化を受けて、貴校の学びも変化していますか。

 文科省が重視している「主体的・対話的で深い学び」というのは目新しいものではなく、いわば学びの原点です。生徒たちが大人になる20年、30年後の社会でどんな知識や技能が役立つか、見通すことは容易ではないからこそ、私たちは原点を忘れず本質的な教育をしたいと思っています。手法が新しくなることはあっても、そこにブレはありません。

同調圧力のない風通しの良さ

──貴校では、生徒が自由にテーマを決めて取り組む「卒業研究」も特徴的ですね。

 昨年度は、鳥の群れを何年も観察し続けて個体間距離の法則性を探るという研究で全国学芸サイエンスコンクールで内閣総理大臣賞を受賞した生徒もいました。もちろん調査手法やまとめ方はアドバイスをしますが、なるべく本人の興味関心を大切にしているので、中には非常にユニークなテーマの論文もあります。

──もともと個性の強い生徒が多いのでしょうか。

 というよりも、誰もが自分らしく、自分のままでいられる環境なんだと思います。特定のものに対してこだわりの強い生徒がいても、互いに認め合っている。この学校では同調圧力という言葉を聞いたことがありません。

──貴校をめざす子どもや保護者にメッセージをお願いします。

 食わず嫌いをしない。やってみようという素直さがある。そんな生徒には、成長のステージが大きく広がっています。どんなことにも前向きに取り組む意欲のある人をぜひ待っています。

考える道筋は違っても
自由な発想を尊重する

 この日のテーマは正多面体について。正二十面体のように頭のなかでイメージすることすら難しい図形を題材に、辺や頂点の数を(数えるのでなく)論理で導き出すにはどうするかを考えていく。
 髙木先生が問題を板書し、一人の生徒を指名する。しかし彼の答えは正解でこそあるものの、そこに至る式が先生の想定とは違った。しばし腕を組み、「そうか、なるほどこういうことか」と、その生徒の考えを先生が解説し、他の生徒も「ああ」と納得の声を上げる。そんな興味深い場面が何度か続いた。「もちろん、このやり方でなきゃダメだ、ということもあります。しかし自由に考えられるテーマの場合は、一人ひとりのアイデアをなるべく尊重したい。他の人の意見を聞き、考え方はひとつではないんだと気付くことも、学びの体験として貴重だからです」(髙木先生)
 授業の終わりには、前週末に生徒に課した説明・証明課題のうち、髙木先生が選んだ優秀作品を取り上げ発表していく。「説明が丁寧。この人は几帳面(きちょうめん)なんやな」「文章が簡潔で、読む人のことよう考えてる」「手描きやのに図が正確で見やすい」「表現が独特で芸術的やろ? でも論理としても正確なんや」。先生が評価するポイントはそれぞれ違うが、いずれも生徒が自分の頭でしっかり考えたことがうかがえる。この学校が大切にする「探究的な学び」の一端が垣間見えた。

※掲載内容は取材・作成当時のものです。
国立大学法人 神戸大学
附属中等教育学校


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