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中学受験 SAPIX 小学部

新型コロナウイルスの感染拡大が、学びの現場にも多大な影響をもたらした2020年。
関西屈指の名門中高一貫校、灘中学校・高等学校は、この危機にどのように向き合ったのか。
生徒はどう反応し、どう動いたか。先の見えない状況で発揮された名門校の真価に迫る。

INTERVIEW

生徒自ら作り上げた
学校行事の新たなかたち

灘中学校・高等学校
和田孫博 先生 [校 長]

文化祭・体育祭は新たなスタイルで

──コロナ禍による休校中の対応について教えてください。

 4月は課題に各自取り組んでもらい、5月の連休明けからオンライン授業を実施しました。各家庭のPC環境の都合を考慮し、オンデマンド方式を基本としましたが、リアルタイムで授業を配信した先生もいます。生徒たちは物珍しさもあったのか真面目に取り組み、中1生でも課題の出来や提出率は非常に良かったです。
 6月からは対面授業を再開しましたが、あらかじめオンラインで教材を提示しておき事前に考えさせたり、不明点や質問を集めてから授業を実施したりする先生も出てきました。学校教育がオンラインで事足りるとは全く思いませんが、活用できる面は多々あると感じています。

──灘ならではの強みが生かされた部分はありますか。

 本校では、7〜8人の先生が「担任団」というチームを作り、中1から高3まで持ち上がりで学習・生活指導を行うスタイルをとっています。
 生徒との関係性がしっかり構築されていますから、今回のような不測の事態でも、教材の選定や授業の進め方、家庭との連絡など、安心して任せることができました。初のオンライン授業に際し、マニュアル制作や年配の先生のフォローなど、若い先生が率先して動いてくれたのも頼もしかったです。

──〝灘の文化祭〟として知られる名物行事も、コロナの影響を受けたと聞きました。

 文化委員会の生徒は5月に向けてこの1年間準備をしてきたわけですから、開催への思いは非常に強かったです。「この学校の良さを知ってほしい、延期してでも実施できないか」と食い下がってきましてね。「たとえ延期しても外部からの入場は認められない。それなら君たちの一番の願いはかなわないよね」といった話し合いを幾度も重ねました。最後は、生徒はみな涙、こちらも彼らの気持ちが分かるものですから泣いてしまいました。
 最終的に考え出したのが「オンライン文化祭」です。レゴ作品やダンスのステージなどの展示・企画を映像化したコンテンツはどれも非常に良くできており、各方面でご好評をいただきました。生徒たちは本当によく頑張ってくれたと思います。

──9月の「体育祭」は無事に実施できたそうですね。

 体育祭は当初、無観客で実施する予定でした。ところが、「高3の保護者だけでも招いて最後の体育祭を見てもらえないか」と、高2の体育委員長が言い出しまして。こちらも「確かにそれはいいね」と合意し、一家庭1人まで観覧可ということで決着しました。
 ほかにも、例年は組対抗の応援合戦を「一丸となってコロナに勝つ」というメッセージを込めて一つの演舞にしたり、観覧できない保護者のために撮影部隊が動いたりと、コンパクトながら生徒のアイデアでいい体育祭になりました。灘はやはり「生徒が主役の学校」なのだと改めて感じましたね。

入試はゴールでなく人生の節目の一つ

──困難な状況下で、校長として大切にされたことは。

 半年にわたって避難者を受け入れた阪神・淡路大震災の際もそうでしたが、こうした危機的状況にある時ほど、創立時の顧問・嘉納治五郎先生の教え「精力善用 自他共栄」が生きてくるように思います。これは、一人ひとりが持てる力を最大限に活用し、他者と共に幸せになる道を歩みなさい、という意味。この教えはいまでも最も大切にしている本校の教育の根源であり、今回のコロナ禍でも、生徒や先生はそんな姿を見せてくれたと思います。

──受験生と保護者にメッセージをお願いします。

 私はよく「登山で例えるなら大学入試は3合目。人生はそこから先が大事」という話をします。入試は人生の節目であることは間違いないですが、仮に失敗しても人生が終わるわけではありません。目指すゴールは志望校合格ではなく、社会に貢献しうる立派な人間になることです。保護者の方は、そのことを常に心に留めて、ご子息に合う学校をしっかりと見極めてほしいと思います。

※掲載内容は取材・作成当時のものです。
※学校生活の写真は、昨年以前に撮影されたものです。
灘中学校・高等学校

兵庫県神戸市東灘区魚崎北町8-5-1  
TEL.078-411-7234
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