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中学受験 SAPIX 小学部

時代を担う人材を育てる中等教育最前線

関西屈指の名門中高一貫校、甲陽・四天王寺・洛星。
最難関大学への進学率もトップクラスの3校では、実際どのような授業が展開されているのか?
先生たちはどのような工夫をしているのか?
名門校の授業・先生のインタビューから、中学受験後の学びの本質を探った。

INTERVIEW

自分で考え、たくさん書いて
「理解の仕方」を身につける

洛星中学校・高等学校
藤田武久先生 [副校長]数学担当

文系にも必要な論理的思考力

──先ほど数学の先生が、「今日の授業は中学内容の最後です」といっていましたね。

 本校ではおおむね2年生の2学期に中学内容をひと通り終わり、3年生で高2内容まで届くかどうか、というぐらいの速度で学習が進みます。私立学校にはある程度均質な力を持つ生徒たちがそろっていますので、特に無理をしなくともそれが可能なんです。

──たしかに、生徒たちに自分で考え答えさせる内容が大半で、ひたすら詰め込むような授業ではありませんでした。

 解き方をパターンとして覚えるのでなく、論理的な思考を通して正解へと至る「理解の仕方」を身につけさせたいからです。理系人材だけでなく、文系分野に進む人でも、論理に従って思考し他者に説明する力というのは絶対に必要ですから。

──授業中、黒板をただ写すのでなく、傍線を引いたり赤字を書き添えたり、工夫してノートをとる生徒が多いですね。

 こう書きなさいと細かく指導しているわけではないですが、注意点や重要事項を自分なりに見つけ、参考書の「ポイント解説」ぐらいの内容を生徒が自分で書けるようにはしたいと思っています。

──授業や課題で記述をさせることは多いですか。

 ほとんどそればかりといってもいいぐらいです(笑)。校内テストでは、数学でも国語でも、選択肢から選ぶだけという問題はまず出しません。量もかなり書かせますが、そうした訓練を通して正確な表現力を育てることを重視しています。数学や理科のテストであっても、記述力いかんによって結果は大きく違ってきますから。

大きな差を生む家庭学習の習慣

──宿題は多いですか。

 そうですね、特に中学1、2年生にはかなりの量を課しています。ひと昔前まで、問題集を買って苦手な単元をおさらいするなど、生徒が自主的に予習復習をしてくるのが普通でした。今は与えられた課題をこなすことはできても、何をすべきか自分で考えることの苦手な生徒が増えた気がします。低学年に対して宿題を多く出すのは、家庭で一人で学習する習慣を早めに身につけてほしいからです。

──中学でそれが習慣になると、高校では自分で学習計画が立てられるようになりますか。

 そうなることを願っています。少なくとも、それぞれの個性や目的に合わせた学習スタイルを確立するには、生徒が一人で机に向かう時間がどうしても必要だと思います。

──最後に、洛星をめざす受験生にメッセージをお願いします。

 人目を気にせず好きなことにとことん没頭する、誰かが困っていたらすぐ手を差し伸べることができる、そんな生徒の多い学校です。個性的な仲間や先生に刺激を受けて成長したい人は、ぜひ本校をめざしてください。

身近な例を題材にして
統計調査の基礎を学ぶ

 10月後半のこの日、2年生の数学の授業は「全数調査」と「標本調査」という統計手法がテーマ。それぞれの調査の特徴を踏まえたうえで、どのような場合にそれを用いるか、実施するうえでどんな点に注意すべきかを考えていく。
 「工場で缶詰を開けて品質検査をする場合に行うのは?」「標本調査です」「そうだね、全部開けていたら売れる製品がなくなってしまうよね」。先生の問いかけに指名された生徒が答え、テンポよく授業が進んでいく。板書は最小限で、生徒たちは黒板を書き写すより頭を使って考えている時間のほうがずっと長い。「好きなプロ野球チームを聞く調査を広島駅前でやると何が問題?」「回答が偏る可能性が高くなります」「その通り、日本にはカープファンしかいないなんて結果になりそうだね」。身近な例について考えるうちに、世の中の事象は数学的に解き明かせること、そうすることで興味深い気付きがたくさんあることを生徒たちは知る。
 後半は、ある条件を満たす標本が○%の場合、調査対象全体の数はいくつかといった計算問題が中心。内容は徐々に高度になっていくが、段階を追って進んでいくので生徒たちは迷うことなく解答していく。藤田副校長のいう「理解の仕方」が身につくプロセスを垣間見ることのできる、興味深い授業だった。

※掲載内容は取材・作成当時のものです。
学校法人 ヴィアトール学園
洛星中学校 洛星高等学校

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