慢性腎臓病(CKD)セミナー

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第1部 講演 2

もっと知りたい慢性腎臓病と食生活のお話 市川 和子 先生 ( 川崎医科大学附属病院栄養部 部長  )

CKD予防の一番は薄味・減塩!

慢性腎臓病の治療目標は、生活習慣の改善、食事療法が二本柱になります。生活習慣の改善ではまずは禁煙。タバコは百害あって一利なしです。飲酒は適量を心がけ、肥満の是正に取り組み、運動しましょう。食事療法では、CKD予防の一番は薄味・減塩です。減塩の目標は1日6g未満。エネルギーは十分に摂り、たんぱく質とカリウムの摂りすぎに注意しましょう。
 昔から養生訓として知られる「健康十訓(則)」(表参照)を見てみましょう。

健康十訓(則)

少塩多酢=食塩は少なくして、酸味でいただきましょう。酸味は塩味の薄さをごまかしてくれます。減塩は高血圧の予防にもなります。
少糖多果=砂糖は少なくして、糖分は果物や野菜で摂りましょう。最近は嗜好飲料や調理済み加工食品が増え、果実や豆類など食物繊維の多いものが摂れていません。
少肉多菜=肉を少なくして野菜をたくさん摂りましょう。現在は健康な人でもたんぱく質の摂りすぎです。腎臓の悪い人用にはたんぱく質調整食品など治療用特殊食品が開発されています。腎臓の悪い人はカリウムの摂り過ぎにも注意が必要です。カリウムは野菜や果物に多く含まれていますが、小さく切ったり、ゆでるなどの調理の工夫で減らすことができます。腎臓の機能が悪くなるとリンが血中に増えてきます。ソーセージ、ハム、缶詰などに使われる食品添加物に含まれる無機リンは腸管からの吸収が高いとされます。
少食多嚙=腹八分目でよく嚙んで食べましょう。当院入院患者を対象にした調査で、肥満者ほど大口で嚙まずに早食いであることがわかりました。
少怒多笑=笑うと免疫力が高まるとのデータがあります。
少煩多眠=煩悩は捨ててよく眠りましょう。
少車多歩=車を使わずに歩きましょう。車の保有率と糖尿病患者数の増加は相関しています。きちんと栄養を摂りながら運動すると筋肉がつきます。
 これらがCKD対策となるので、ぜひ日々の生活で心がけてください

過去のCKDセミナーの模様はこちらからご覧になれます。
  • 2013年 CKDセミナー in 東京
  • 2014年 CKDセミナー in 東京
  • 2014年 CKDセミナー in 名古屋
  • 2015年 CKDセミナー in 和歌山
  • 2015年 CKDセミナー in 東京