クラークでしか経験できない
“特別な授業”
社会で役に立つ力を養う
アウトプット型学習

社会で役立つ本当の力をつけるため、クラークでは実践的な教育を重視。実社会につながる学びを実施しています。企業や地域、大学、NPO法人などと連携した授業は新しい知識や経験が蓄積され、楽しみながら興味・関心や得意を伸ばし、社会で役立つ力が身についていきます。そこで未知の自分を発見することも少なくありません。自信をつけ、目標を見つけ、学びへの意欲も高めています。

2019年度実施ゼミ授業

有松絞りゼミ
名古屋市の有松に古くから伝わる伝統工芸品「有松絞り」の新商品を開発するゼミ。地域の組合にご協力いただき、有松町の歴史や古い町並み、有松絞りの技法も学びながら、新しい発想を膨らませていきます。
伝統工芸品「有松絞り」の技法を学ぶ
有松の古い美しい町並みを歩きながら歴史も学習
リス研ゼミ
自然を体感し、動植物から環境保全を学ぶゼミ。NPO法人「守山リス研究会」や名城大学農学部にもご協力いただき、実際に名古屋市にある里山で野生のリスを捕獲して行う生態系調査などで観察眼を養っています。
野生のリスを捕獲して行う生態系調査
大学の研究室も見学し、大学での学びを知る
【その他のゼミ授業】
マーケティングゼミ(企業連携)/ みんなのドラマゼミ(企業連携)/ クエストゼミ(企業連携)/ 日本文化ゼミ(企業連携)/ Change Makers Awardゼミ(企業連携)/ 心理学ゼミ(公益財団法人連携)

ゼミ授業 生徒インタビュー

総合進学コース
3年 渡邊大祐さん (わたなべ・だいすけ)
総合進学コース
3年 渡邉まうさん (わたなべ・まう)
【野菜調味料の開発】2018年度ゼミ授業 3社とのコラボで地元産野菜の
ドレッシングを開発

愛知県内の食品関連の3つの企業、泉広、松屋食品本舗、加野青果との連携で、地域の魅力を伝えるブランドづくりを目指しました。

企業の要望とアンケート結果を
踏まえてアイデア出しへ

―商品開発ゼミを選んだ、また、このコースを選んだ理由を教えてください。

渡邉(ま) 自分たちの考えたものが商品になれば達成感を得られ、成果が出せたら嬉しいだろうと思いました。初めてのものに挑戦したくて野菜調味料を選びました。
渡邊(大) 商品開発ゼミは2年目で、自分の意見を出しながら仲間と作り上げるのが楽しかったので今年も。新しいコラボが新鮮でした。

―初の挑戦、その流れを説明してください。

渡邊(大) 最初に企業の方の講義があり、テーマをいただきました。街頭と校内のアンケートの結果を踏まえ、アイデア出しへ。ターゲットも考慮しながらレシピを考え、試作を経て、提出した案を基に作っていただいたサンプルでプレゼンを行いました。

―アイデア出しは順調でしたか?

渡邊(大) 使ったのはアイデアを自由に出していくブレーンストーミングという方法で、付箋に書いてどんどん貼っていきました。考えるのは大変でしたが、自分と違う考えを聞くことで発見がありました。
渡邉(ま) 本当に色んなアイデアが出てきたので面白かったです。

―どんなものを考案しましたか?

渡邊(大) 「さっぱり人参ドレッシング」です。子どもに人気のない人参を食べやすくしたいと考え、甘くてさっぱりした味を目指しました。
渡邉(ま) 「人参と柚子のドレッシング」です。ターゲットは小学生から10代で、野菜嫌いな子にも食べやすくし、大人にも展開できればと、人参のにおいを柚子で和らげました

―結果は?

渡邊(大) 7案のうち3案に絞られたのですが、2つとも残っています。

―よかったですね!

青果の卸売市場を見学し流通についても学習
愛知県産の野菜について調べアイデアを膨らませていく

社会を学ぶまたとない機会
苦労の中で多くの発見が

―企業の方と接するのはどうでしたか?

渡邊(大) 大人の目線の話は勉強になり、社会について学べました。「少子高齢化社会では高齢の方をターゲットにした方がよいのでは」といった鋭い指摘もあり、同等の立場で接していただけていると感じました。将来にも生かせる貴重な体験です。
渡邉(ま) プロとの目線の違いを発見しました。専門材料を加えながらサンプルを作っていただく段階では、使うものや理由も詳しく教えてもらえ、そんな中、考えるのと商品化では大きく違うことがわかりました。

―苦労したことは?

渡邊(大) イメージを決めてもなかなか思うようにいきませんでした。サンプルは色味もきれいで味も全く違い、びっくりしました。
渡邉(ま) レシピ作りも難航し、野菜の食感を残したかったのですが難しいと指摘され、改善案を探すのに苦心しました。

―全体の感想を。

渡邊(大) 普段は意見を言うのもクラスの中ですが、ゼミでは対外的に意見を出し、プレゼンも体験。アドバイス、アンケートや講義を通して視野が広がり、一歩先に進めました。
渡邉(ま) 達成感もありました。普通の授業ではできない体験を、今できたのはありがたいです。

―高校生で企業とコラボするメリットは何だと思いますか。

渡邉(ま) 失敗を恐れずチャレンジできることでは。今だから失敗もできるし、わからないことも素直に聞けます。

プレゼン能力を鍛えるため1年間のゼミ授業の成果を舞台で発表

実践の場で、仲間と作りあげる
経験を通して大きく成長

―ゼミを通して何か変わりましたか?

渡邊(大) 僕は自分から発言する方ではなかったのですが、全体で主体性と、協働性も伸び、プレゼンでは表現力も伸びました。発言機会を通して自信が付く一面もあり、大きく成長できました。
渡邉(ま) 私は意見を言うことはできたのですが、人の意見を聞き、まとめる力が弱かったので、色んな考え方を受け止め、協力して作り上げる体験が自分を成長させてくれました。
渡邊(大) 僕はまとめるのは得意で裏方役だったのですが、今はひっぱっていく役割を担うことも多くなり、以前と別人のようです。

―以前が想像できないです。身に付いたものを今後どう生かしたいですか?

渡邊(大) 関わる人と互いを伸ばせる大人になりたいです。教師を目指しているので、生徒間や生徒と教師のコミュニケーションを助けられたらと思います。
渡邉(ま) 私は語学に興味があり、色々な意見をまとめる力を国際的なコミュニケーションにも生かしていきたいです。

企業より

株式会社泉広
企業と異なる視点を求めて賛同
課題を乗り越えて販売につなげたい
株式会社泉広 代表取締役廣井栄治さん

【泉広】昭和26(1951)年に味噌問屋「広井商店」として創業した、調味食品を専門とする食品問屋。卸売業の他、商品の企画販売も展開する。

食品問屋の泉広は、「地元に貢献できる企業」をコンセプトに掲げ、JAの産直売り場へも商品を提供しています。地域の魅力となるものとして、おいしいものがたくさんある愛知の食材を使った自社ブランドを作りたいと考え、その一環で取り組んだのがこの商品開発ゼミ。生徒さんには「地元産の野菜を使った、長く販売できる商品を一緒に考えてほしい」とお願いしました。また、材料の調達を加野青果さん、開発面を松屋栄食品さんに依頼し、協力いただきました。

高校生との共同開発に興味を持った理由は、全く違う視点をもらい、勉強させてほしいと考えたからです。最初からできないことを排除し、できることを前提にする企業とは異なる、制限のないところからの斬新な発想を求めました。一方、生きた学びの機会を提供し、次世代育成に役立てればとの思いもありました。

そして実際、とことん自由な発想が飛び出してきました。中には「面白い!でもどうやって作るの?」といったものも。地元にどんな野菜があるのかを知ってもらうことで、食育へも貢献もできたのでは。初の試みを手探りしながら進める中、我々も多くのことを学びました。

しかし、商品化となるとまた別の課題があります。流通が可能で、市場ニーズに合い、買ってくれる人がいる、さらに長く続けていけると確信できなければ、商品化へは進めません。現段階では全7案のうち何とかいけそうな案が1つ、コンセプトから見直して可能性がありそうな案が2つ。試行錯誤しながら何とか販売までつなげようとしています。

今後もこうした取り組みを継続できればと、模索しています。考えるだけで終わるのではなく、商品として販売するまでを目指す「先」のある授業は、課題も多い分、意義あるものだと感じるからです。
株式会社松屋栄食品本舗
若い世代の考えを知る機会
柔軟な発想に刺激を受けました
株式会社松屋栄食品本舗 営業部宗田絵里加さん

【松屋栄食品本舗】昭和51(1976)年創業の食品メーカー。焼肉のたれ、料理用ソース、各種スパイス、ドレッシング、和洋総菜などを製造販売する。

高校生とのコラボによる商品開発は、若い世代の思考を知るよい機会でもあると考えました。新しいものを作ろうとしても社内だけではどうしても同じようなものになりがちで、固定概念を打破するのは簡単ではありません。高校生の柔らかい頭から斬新な発想が出てくるなど、企業にとってのメリットも多く、実際、柔軟な発想に刺激を受けました。例えばSNSでのPRを見据えた容器の案。本のような形にして、たくさん並べるときれいでSNS映えするといった発想。実現するのは難しいですが、できれば楽しいだろうなとワクワクしました。

考案してくれたレシピを基に、それをできるだけ崩さず、品質保持などを考慮したノウハウをプラスしてサンプルを作りました。現在はそこからどう進めるか検討している段階です。味だけでなく、流通に耐えるものにするというハードルがあり、まだ課題は多いですが、せっかく出してもらったアイデアを何とか流通までもっていければと考えています。
加野青果株式会社
ビジネス上の利点も見込め
それ抜きでも面白い取り組み
加野青果株式会社 企画開発部浅井一機さん

【加野青果】昭和30(1955)年創業の、青果の卸売・流通を担う会社。名古屋市中央卸売市場を拠点に、野菜・果物など青果全般を扱う。

泉広さんからお誘いを受け、野菜の特徴や注意点などのアドバイスを行いました。その商品を産直売り場で展開できれば、売上アップも見込めるというビジネス上の利点もあると考えました。そして、高校生と一緒にプロジェクトを進めるというのは企業にとってもなかなかない機会で、関心を持ったからです。

愛知にどんな野菜があるのかの講義も行い、市場の視察もしてもらいましたが、「市場の仕事は面白いですか?」という質問からのスタートで、興味を持って楽しんでいたのが印象的でした。普段の生活、ましてや高校生には接点のない市場という場を知ってもらえることも大きなメリットでした。

こうした取り組みはビジネスを抜きにしても非常に面白いと思い、これからも機会があれば積極的に取り組んでいきたいと考えています。一緒に生産者の元を訪ね、「〇〇さんの畑の野菜ドレッシング」といったところまで行けたら、また、自分たちで野菜作りからやってしまうのも面白いですね。夢が膨らみます。
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