 
「秘密兵器」という言葉を聞くとわくわくしてくるんです。ギリシャ火は日本でも研究が進んでおらず、謎の兵器とされています。それを知ったとき「これだ!」と思いました。研究は情報収集が大変でした。数少ない文献から情報をかき集め、時には洋書を訳す作業も強いられました。ギリシャ火の製法や威力については、文献によってバラツキがあります。さらに研究を進めなければならないことを、JSECの体験が教えてくれました。大学に行っても、この研究は継続します。

日本では、あまり知られていない古代兵器であるビザンツ帝国(東ローマ帝国)のギリシャ火(Greek fire)について研究した。
文献調査・実験などを用いて、歴史、化学両方の観点から調査・考察を行った。
第1章の「文献に出てくるギリシャ火に関する記述の調査」では、現在出版されている和洋の文献に出てくるギリシャ火に関する様々な記述を調査した。洋書に関しては、一部訳出も行った。まとめの項では、文献調査でわかったギリシャ火についての情報を箇条書きでまとめた。
この文献調査を通して、ギリシャ火の製法に関する諸説と、現在のギリシャ火の研究動向について明らかにすることが出来た。
第2章の「ギリシャ火の材料の実験・考察」では、数多くあるギリシャ火の材料候補のなかから、生石灰について取り上げ、生石灰がギリシャ火の主要な性質である「水による自動発火」を引き起こせるかの実験検証を行った。
この実験の結果、生石灰での自動発火は難しく、兵器として使うには不安定すぎることがわかった。
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