プレゼンはとても緊張しましたが楽しめました。この研究はガラスを扱う江戸切子という地元の伝統工芸をヒントに始めましたが、調べていくうちに実用化が難しいことが分かってきました。みんなと協力し合ってここまでやり遂げることができたのが嬉しいです。(下里)
専門の先生方を相手に発表するのは緊張しましたが、いろいろな視点からアドバイスをいただき視野が広がりました。今後は建築材料の研究を進めるつもりです。今回の経験を生かしていきたいですね。(江角)


私たちは、植物が含有している二酸化ケイ素SiO2に焦点をあてて、ガラスを作るという研究に取り組みました。また、私たちの高校のある江東区は、伝統工芸技術である「江戸切子」の継承地域です。科学と工業技術を学びながら「ものづくりの大切さ」を考え、研究を行いました。いくつかの植物が持っている性質を調べ、その中でススキがを含有するという調査から研究を進めました。そしてススキのを利用してガラス作りに挑戦しました。実用的なガラスは、一般的にけい砂が主原料です。その主原料を自然界の植物から取り出し、工業材料としての有効利用を考えました。そして「江戸切子」のガラス材料とその技法を学び、自分たちが自然から取り出した材料で、カットグラスの製作を最終目的に考えました。ススキの採取は河原、線路の土手に部員全員で何度も出かけ、ビニール袋いっぱいに(18L×10袋)採取しました。2週間ほど天日干しをして、自然乾燥させ、一斗缶で焼却し、炭化した灰を集め粉砕し、電気炉でさらに焼却しました。ガラスの融解、型としてルツボ、セッコウ、ステンレスを利用しました。植物の含有する元素からガラス製作ができ、工業材料として利用する研究の一つは結論を見ましたが、砂、ススキガラスともカットを入れられるほどの形が作れませんでした。しかし伝統工芸技術「江戸切子」を実際に経験もできました。江戸切子はカットしやすい鉛ガラスで、素材によっても技術に影響があります。また今回の研究での課題は、ススキや砂をどのような容器で融解してガラスを型に流し込むかです。それは今回もっとも時間がかかり、失敗の毎日でした。分析の結果から、Fe、Al、Si、K、Ca、Sなど様々な金属が確認できましたが、ススキガラスに含まれる金属による融解点の違い等を考え、試薬を調合し、融解に適した容器や時間などを検討し、江戸切子に利用できるガラスを作りたいと考えています。私たちの部活動は、常に自分たちで考え、チャレンジする自由な部活です。決められ、与えられて活動するものではないので時間はかかりますが、今後も地元の「江戸切子」の技術を大切に考えながら、自然界に豊富にある原料からの工業材料、ガラス材料について研究し、有効利用できるよう研究していきたいと考えています。



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