 
研究発表は何度も練習したのですが、審査員の方々を前にしたら緊張してしまいました。1回目の審査では気持ちが空回りし、言いたいことの半分しか伝えられませんでした。2回目以降は自分に「落ち着け」と言い聞かせて、考えをちゃんと理解してもらおうと思いました。もともとアミノ酸の結晶構造を調べていて、結晶のかたちがいくつか似通っていることに気が付き、その法則性が気になりはじめたんです。検証していくと、結晶の中の配置によって構造やかたちが似てくることが分かってきました。この成果をたくさんの人たちに見てもらいたいと思ってJSECに応募しました。今日は審査員の方々に全力でぶつかれたので、とても満足しています。

物質の結晶の法則性を探るため、今回の実験では官能基がカルボキシル基である物質の調査を行った。これは、同じ官能基をもつ物質同士には何らかの法則性があるのではないかと考えたためである。実験の結果、調査した物質を針状結晶になるグループと、柱状結晶・板状結晶になるグループの二つに分けることができた。
なぜ二つのグループに分けられるのかを追求するため、結晶を分子の立場から考えた。結晶を構成する分子群を考えたところ、結晶の性質や形状の特徴、析出の仕方の違いで4つの結晶モデルを導き出すことができた。
この4つの結晶モデルを、物質ごとに当てはめ、融点と予測される結晶の形を推測した。この結果により、調査した物質の再分類を行い、より正確性の高い結果を得ることができた。
4つの結晶モデルから、針状結晶になるグループと、柱状結晶・板状結晶になるグループに分けられる理由は、1分子に存在するカルボキシル基の数が異なることが主な理由であると判断した。このことから、カルボキシル基を官能基にもつ物質には2通りの結晶形をとる法則があるとわかった。
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