木津 選択科目の天文の授業の一環で、日食の観測で月の公転周期と地球の質量を計算して求める研究です。同じような研究はあるけれど、僕たちの研究は公転の影響を考慮したのが自慢です。去年も応募したけど予選で落ちたので、今回は雪辱戦。会場が開放的で、質疑応答はやりやすかったです。
田口 プレゼンを通じて、わからないことをわかりやすく説明することの大切さを痛感しました。審査員の先生との話もとても充実感がありました。
北村 とにかく星を見るのが好き。大人になっても、楽しみながらずっと星を見続けていきます。



北村 自信はありませんでした。ここに来られただけで良かったと思っていたのに、まさか選ばれるとは。とにかくうれしいです。 
木津 審査員の方のするどいつっこみに、さすがプロだなと思いました。研究の詰めが甘かった部分もわかり、とても勉強になりました。
田口 プレゼンの準備やブースづくりなどを通じて、みんなで一つのものをつくりあげる達成感を味わいました。また人前で何かを発表することはとてもいい経験になりました。ぜひ後輩にも挑戦してもらいたいと思います。


2004年10月14日に起こった部分日食観測を利用して(1)地表から月までの距離、(2)月の軌道半径、(3)月の公転周期、(4)地球質量、のそれぞれの物理量を求めた。観測は横浜市にある慶應義塾高等学校の屋上にて11:00〜13:30の間に行った。
 月の軌道半径については、熊本大学に画像を提供して頂き、本校と熊本の2地点からの視差を求めて、三角関数を用いて地表から月までの距離を求めた。そして、月と地球の共通重心を文献から調べて加えることによって月の軌道半径を算出した。
 月の公転周期については、一定時間連続で月の動きを観測して画面上における月の移動速度を求める。それだけではなく、地球自転・公転が観測に与える影響を計算より求めて、見かけ上ではなく実際の月の公転速度を求めて、周期を決定した。
 地球質量については、上記のようにして求めた月の軌道半径と公転周期を利用して、ケプラーの第三法則(発展形)に代入、地球を回転中心天体として質量を求めた。
 結果として月の軌道半径・公転周期については、独自の工夫の効果もあり誤差率も少なくよい結果を求めることが出来た。しかし、地球の質量を求める際にはそれらの値を計算の過程で2乗、3乗させたため誤差も増幅させてしまい、あまり正確な値は求められなかった。
 観測自体は昼間に2時間半、天候不順のため実質的にはそれ以下の時間だけであったが、計算の方法を工夫することに重点を置いた。今回の解析作業・資料まとめの過程を通じて、情報が少なくても様々な方法を用いれば宇宙という広大な空間における物質量が求められる、ということを体験的に理解することが出来たと思う。



asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています(著作権とリンクプライバシー広告掲載についての 説明ページへ)。
Copyright 2006 Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.