11日の一般公開日には、家族連れや課外授業らしき子供たちが多数会場を訪れた。この日は、3チームとも、自分たちは日本の親善大使であるとの思いで研究 を説明し、見学客と交流した。幸喜さんは華やかな沖縄の民族衣装で登場。訪れたアメリカ人の多くが「ビューティフル!」と感嘆の声をもらした。大門高校 チームが始めた折り紙には、子供たちが大喜び。いつまでも人だかりが絶えない人気ぶりだった。
 この日は、前日、インディアナポリスに到着した17人のサイエンスリポーターにとっては本番でもある。世界の高校生に取材をし、その研究やISEFの様 子を日本の高校生に伝える使命が課せられているのだ。海外は初めてというメンバーも多く、英会話も堪能なわけではないリポーターたち。最初はみんな臆していたが、勇気を出して話かけてみると、意外とファイナリストのほとんどは驚くほどフレンドリー。最初の突破口さえ開けば、どんどん積極的に話しかけられるようになっていった。「Where are you from?」「What is your dream?」などの簡単な英語でも、伝わればうれしいもの。とはいえ、リポーターは、自分たちも研究を行う科学者の卵。会場にずらっと並ぶ魅力的な研究に、興味がわかないわけがない。研究の中身や課題、問題点などを、研究者本人と話したいと思うが、さすがにそのためには高度な英語が必要とされる。リポーターの誰もが、自分の英語力のなさを悔しがり、英語の勉強を強く誓っていた。 また片言英語で何度も聞き返すリポーターにも、身ぶり手ぶりをまじえ、ときにはゆっくりと、根気よく自分の研究を説明するファイナリストの姿が感動的だっ た。リポーターたちは、ファイナリストの大半がブースにはいない翌日も、ブースをじっくり見学したり、写真を撮ったり。この貴重な機会を最大限生かし、できる限り多くのものを吸収しようと奮闘していた。
 
 ISEFには、世界の500以上の提携科学コンテストで優秀な成績を収めた高校生が参加でき る。今回の大会には、世界47カ国から過去最高の1,482人が参加。1,000のプロジェクトが14の分野に分かれて発表された。分野別に多かったのが 202件の「エンジニアリング」、156件の「環境科学」、125件の「医療健康科学」。自分の身近な生活や地域のなかの問題を解決したり、改善するため の研究が多いのがアメリカらしい。13.5%の研究はアメリカで特許を取得しているか申請中というハイレベルな大会だ。ここではサイエンスリポーターたち の、部門別のリポートを紹介する。
 
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