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小柴昌俊氏 (JSEC 名誉アドバイザー/財団法人 平成基礎科学財団 理事長/東京大学特別栄誉教授/ノーベル物理学賞受賞者) 自然科学の研究を成功させる秘訣(ひけつ)は、自分に合ったテーマを見つけること。先生に言われたからとか、人気がある分野だからといった理由で決めたものは、壁にぶつかったときに挫折してしまいがちです。人がなんと言おうと、「自分はこれだ」というものを見つけられた人は強い。本当に自分が興味をもち、心から面白いと思えるものなら、困難にぶつかっても、あきらめないで続けられます。本気で取り組めます。その分、自然と道も開けていくものです。自分にぴったりのテーマを見つけるためには、常になぜだろう、どうなっているんだろう、という好奇心の目で、ものごとを見ることが大切です。不思議に思ったことはすぐに調べたり、実験をしたり……。とにかく失敗を恐れず、どんどん挑戦してみることですね。もちろん、先生にアドバイスを受けるのもいい。でも決して、それをそのまま、うのみにしないこと。科学の世界では、専門家の答えが必ずしも正しいとは限りません。例えば中学で先生は、ハトが巣に帰る理由を「帰巣本能をもっているから」と説明するけれど、それは「ハトが巣に帰る」ということを別の言葉に言い換えただけ。実は何の説明にもなっていない。そういった説明に簡単に納得せず、むしろ疑問をもち、自分の頭で考え、調べることが、科学者の姿勢です。 学校では授業で教わったことを理解して、記憶して、答案に書く、そのような受動的認識能力が問われます。でも研究現場や実社会では、自分で問題を見つけ、どう処理するかを考え、自ら行動する、能動的な認識能力が求められます。そのような能力を養い、試す場として「JSEC」のような科学コンテストは最適だと思います。 とにかく、どんなことからでもいいから、自分が本気になれることに、自分の頭と手で挑戦してみること。そこからすべては始まります。本気でやれば、何でもできる、夢はきっとかなう! |
(談) |
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