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【教育ジャーナリスト 笠木恵司】 |
●大学の個性的な教育内容を評価する「特色GP」
まず「特色GP」は、その名称のように個性的な教育内容や方法にフォーカスしたプログラムとして2003年度から実施されていますが、今年度は申請区分を学士課程(大学)、短期大学士課程(短大)、修士課程(大学院)の3つに分け、学士と短期大学士課程では以下の3つの取り組みに細区分しています。
■教育課程の工夫改善を主とする取組
■教育方法の工夫改善を主とする取組
■上記以外の教育の工夫改善に関する取組
これに対して、国公私立の大学、短期大学から331件の申請がありましたが、これを審査した結果、大学31件、短大10件、大学院修士課程では7件、合計で48件の取組が採択されました。単純計算で採択率は14.5%。昨年度は約11.5%でしたから、いくらか緩和されたとはいうものの、かなり狭き門といえるでしょう。
中でも、教育課程の工夫改善を主とする取組のうち、学士課程では、玉川大学が「1年次セミナーの組織的展開」、関西国際大学も「初年次教育の総合化と学士課程教育への展開」として、高校と大学を結ぶブリッジ的な導入教育が採択されたことが注目できます。大学進学率の上昇に伴って、こうした初年次教育が必要になっており、各大学にも浸透していくと考えられるからです。
教育方法の工夫改善を主とする取組では、学士課程の私立大学については、恵泉女学園、駒沢女子、日本医科、金沢工業、名古屋学院、京都外国語、京都精華、中村学園大学が採択されました。ここでも京都精華大学では「考えるための『日本語リテラシー教育』、初年次に構築する『自立した学習者』への足がかり」として導入教育が採択されています。
また、駒沢女子大学では「自主自立を促すための面倒見ある教育」、金沢工業大学も「学ぶ意欲を引き出すための教育実践」、名古屋学院大学ともなると「基礎学力と勉学意欲の低下に対処する自学自習システム」が採択されており、大学初年次における教育方法や勉学意欲の刺激などが重要視されていることがよく分かります。
実際問題として、大学進学率が50%を超えた今では、明確な目的を持って大学に進学する若者は数少なくなっているため、こうした初年次の導入教育のあり方で大学を選ぶというのも新しい方法かもしれません。
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