戸建住宅の低廉化を目指した実証実験で得た成果は、「
むさしのiタウン」で具現化される。実証実験と街づくりの公募で選定された5グループ17社の事業者グループが、特別目的会社・
(株)東京工務店を設立。土地の所有者である東京都と70年の定期借地契約を結び、事業者一体となって、計280戸の戸建住宅と、工夫に富んだまちづくりに力を注いでいる。
価格引き下げ実証実験の4グループが100戸、街づくり提案で選ばれた東日本ハウスが180戸を建てる。
2月10日の竣工式典に出席した横山副知事は、本プロジェクトを、「狭い」「高い」という戸建住宅の問題を解消する「東京発の住宅価格破壊への挑戦である」とあいさつの中で述べた。
さらに、「今回の実証実験の成果である生産合理化のノウハウをとりまとめ、広く住宅生産者等に公開し、その普及を図り、住宅市場の構造改革を進めていきたい」と今後の抱負を述べた。

2月10日から17日までに受け付けられた第一期販売(50区画)には、400件を超える申し込みがあり、大盛況となった。公開抽選会では競争倍率平均8.6倍、
アキュラホームのモデルは最高で49倍もの人気となっている。低価格に加え、「ここちよい暮らしと美しい住まいをつくる」アキュラホーム独自のデザインコードによる付加価値の高さが評価された。今後の販売の有無についても、多数の問い合わせがきている。現地モデルハウスを訪れる方も後を絶たない。
都知事の発言に端を発した「
東村山市本町地区プロジェクト」。その成果ともいうべき「むさしのiタウン」は着実に成功へと向かっている。
実証実験で得られた合理的な生産システムが、一般的に普及してこそ、本プロジェクトの本当の成功だといえる。今後の展開に期待したい。