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Color is Magic.ココロを動かす日本の色

企画・制作 朝日新聞社広告局
提供 ソニーマーケティング株式会社

Vol.3 海から生まれた、極楽の青い空。平安の色の秘密です。 提供 ソニーマーケティング株式会社

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BS朝日「Color is Magic.」ダイジェスト30秒動画を見る(音声が流れます)

BS朝日では美しいハイビジョン放送でOA。ぜひご覧ください。

色の魔法を体験する

色の魔法を楽しめる体験型コンテンツをご用意。約850年の時を経て蘇った極楽絵をご覧下さい。


最先端技術で明らかになった、平安の色の秘密。

 往生極楽院は、建物そのものが重要文化財です。さらに天井の下には、国宝の阿弥陀如来と菩薩二体が鎮座しています。煤を落とそうとすると建物も天井画も痛んでしまいますし、国宝を動かして機械を入れることもできません。復元の第一段階となる分析は、困難を極めました。
 馬場氏は、赤外線カメラで天井や長押(なげし)などを撮影。阿弥陀如来の背後は狭くて人が入る隙間がなかったため、ファイバースコープで撮影を行いました。赤外線カメラを通すと、肉眼では見えない線が浮かび上がってきます。さらに、馬場氏は往生極楽院の床に落ちていた埃や、剥落した天井画のかけらを採取。それを山口県の産業技術センターに持ち込み、高精度の電子顕微鏡で成分解析を行いました。この電子顕微鏡なら、直径1mmにも満たないような細かいかけらでも、使われている顔料(がんりょう)の成分を元素レベルまで割り出すことができるのです。

赤外線カメラで見た天井画(東側)イメージ

赤外線カメラで見た天井画(東側)
顔料が黒く浮かび上がり、菩薩たちの表情や装束の詳細まで見えてくる。

電子顕微鏡による分析イメージ

電子顕微鏡による分析
最先端の走査型電子顕微鏡で、使われていた顔料や膠、布海苔などが確認できた。

極楽の空の青を作ったのは、海で採れた「布海苔(ふのり)」。

 極楽の空の部分を、電子顕微鏡で見ていた時のことです。馬場氏は、見慣れないものが写っていることに気づきました。下地として使われた白土(はくど)や、定着剤となる膠(にかわ)の間に見える、繊維のようなもの。分析の結果、これは布海苔だということがわかりました。「驚きました。平安時代、顔料に布海苔を混ぜていたなどという例は他にはありませんから」と馬場氏は言います。
 赤外線カメラで見ると、天井画の背景は、下から上へ向かって徐々に濃く塗られていることがわかります。これは、舟底型天井ならではの立体感を生かし、空の高さを効果的に表現するため。濃さの異なる青を何色も作るには、藍に他の顔料を混ぜる必要がありますが、その時に重要な役割を果たしたのが布海苔です。布海苔を入れると画面が乾きにくくなり、乾くまでの間に、他の顔料より比重の軽い藍が表面に浮かび上がって定着します。鮮やかな青だけが、きれいに天井画の表面を覆うことになるのです。
 「平安の人は、実に深い知恵を持っていたのですね。極楽の美しいグラデーションは、布海苔なしでは生まれなかったでしょう」。

乾燥させた布海苔(左)と平安時代に使われた顔料の素材(右)イメージ

乾燥させた布海苔(左)と平安時代に使われた顔料の素材(右)
布海苔の種類は真布海苔(マフノリ)。顔料は鉱物や植物などから作られた。

顔料に布海苔を混ぜた時の効果イメージ

顔料に布海苔を混ぜた時の効果
布海苔を混ぜて塗る(各色・左)と、混ぜない時(各色・右)よりもムラなくきれいに仕上がる。

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