企画・制作 朝日新聞社広告局
提供 ソニーマーケティング株式会社
BS朝日では美しいハイビジョン放送でOA。ぜひご覧ください。
色の魔法を楽しめる体験型コンテンツをご用意。個性豊かな伎楽のキャラクター達をご覧下さい。
伎楽は、獅子舞や猿楽など、日本の文化に多くの影響を与えました。しかし、伎楽そのものの演技の手がかりは、鎌倉時代の音楽書「教訓抄」など、ごくわずかしかありません。伎楽復元にあたって振付けを行なったのは、東儀家14代目楽師として宮内庁楽部楽長を務めた、故・東儀和太郎氏。史料を参考に、天理大学雅楽部の学生たちに実演しながら振付けを指導しました。
「東儀家は代々、右舞(うまい)という舞を継承しています。だからこそ、伎楽らしい振付けができたのだと思います」と、天理大学雅楽部の指導者である佐藤教授は語ります。舞楽(楽器の伴奏に合わせて舞う舞)は数種類に分けられますが、右舞はその中でもリズムに合わせて舞う、という特徴を持ったもの。逆に、笙(しょう)や竜笛が奏でるメロディーで舞うのが、左舞(さまい)です。「登場人物のエピソードや音楽から考えても、伎楽の動きはリズミカルな右舞の動きに近かったのではないでしょうか」
東儀氏は、治道(ちどう)という猿田彦神のもととされるキャラクターの舞から、振付けをスタート。クライマックスに当たる人間の王・呉公と獅子の掛け合いまで、すべての舞を復元しました。現代の私たちにも新鮮な、面白い動きです。
酒を飲む酔胡王 |
暴れる獅子をおさめる呉公 |
伎楽の舞台は、「行道(ぎょうどう)」という入場行進で始まります。治道を先頭に、幡や庇(ひさし)持ち、楽隊が続き、その後から獅子とその手綱を持つ獅子児(ししこ)、激しい動きで舞う迦楼羅(かるら)。威厳を漂わせる呉公(ごこう)は、笛の名手でもあります。美しい呉女と彼女に想いを寄せる自然児・崑崙(こんろん)、修行僧・波羅門(ばらもん)、酒好きの酔胡王(すいこおう)、酔って上機嫌で踊る酔胡従(すいこじゅう)など。個性的な登場人物たちが、都で大騒動を繰り広げます。
「多くの人たちの力を得て、伎楽はようやく時の彼方からよみがえることができました。伎楽を演じることができるのは、世界でも私たちだけです。この貴重な舞踏劇を、なるべく多くの方に観ていただきたいと思います」と佐藤教授は言います。これからも、伎楽は日本の芸能の原流として、大切に未来へと残されていくことでしょう。
天理大学人間学部教授。1946年北海道生まれ。天理大学文学部に学び、在学中は雅楽部に所属。教鞭を執る傍ら雅楽部の指導にあたる。雅楽部海外公演として、計19回延べ40カ国を訪問演奏。雅楽曲の作曲や廃絶曲の復元演奏などにも携わる。1980年、東大寺昭和修理落慶法要に際して伎楽の復元に関わり、以後、文献に記されている全演目の復元を行った。薬師寺における新伎楽「三蔵法師」の演出、新作伎楽「親子獅子」「命の水」などの制作・演出も。編著書に「雅楽稽古抄」(1984年)。
天理大学オフィシャルページ
佐藤氏