東京女子大学
 「女性の一生涯」を支える大学として教育支援を拡充

東京女子大学は創立以来、キリスト教主義によるリベラル・アーツ教育の下、一人ひとりを大切にする教育を行ってきた。その成果は第三者機関調査〈※1〉での学生満足度の高さにも現れている。創立九十周年を迎え、来年4月の「現代教養学部」の開設をひかえた今、専門性ある教養人の育成、判断力、決断力、実行力を持って一生涯を通して世界に貢献できる女性の輩出を目指すとともに、女性の一生涯を支える大学として様々なプロジェクトを実施している。

東京女子大学

同学では全学生に入学時に「キャリア構築の種」が蒔かれ、卒業まで一貫した全学的キャリア構築支援が行われている(「東京女子大学キャリア・ツリー〈※2〉」)。英語に関しては、仕事に生かせる英語力を磨く選抜学生対象の特別課程のほか、全学生に対して英語修得のモティベーションを高め、キャリア形成に直結する多面的なサポートを実施(「キャリア・イングリッシュ・アイランド〈※3〉」)。図書館では、学習支援に学生恊働サポート体制を整え、滞在型の学習空間を提供している(「マイライフ・マイライブラリー〈※4〉」)。

社会人対象入試として、現代教養学部で25歳以上の女子対象にAO入試、文理学部・現代文化学部では30歳以上の女子対象に編入学・学士入学試験を行っている。大学院修士課程でも文学研究科と現代文化研究科で社会人対象入試を実施。来年度からは就労や育児、介護のために学習時間を十分確保できない学生対象の長期履修制度も開始する。大学・大学院で再び勉学を志す卒業生を対象にした東京女子大学同窓会による奨学金制度もあり、専門性を深めるほか、社会経験後に「自分の意思で好きなことを追い求めたい」と美術大学に進んだ受給生など、多くの同窓生がキャリア形成に活用している。

※1-「学生満足度と大学教育の問題点」 ※2-2007年度「現代GP」採択
※3-2004年度「現代GP」採択 ※4-2007年度「学生支援GP」採択
「MY LIFE MY LIBRARY」 コミュニケーション・オープンスペース
  「MY LIFE MY LIBRARY」 コミュニケーション・オープンスペース 

学外へ向けた取り組みとしては、正課の「総合講座・女性学」を始め、様々な連続講演会を一般にも公開しているほか、ブリティッシュ・カウンシルと共同開発した社会人対象の英語講座や、夏季の「高校生のための公開講座」など、多くのプログラムを提供。幅広い年齢層の学びの意欲に応えている。

日本女子大学 
  21 世紀に貢献する現代女性キャリア研究と実践

日本女子大学は今年、創立者の成瀬仁蔵の生誕150周年という節目を迎えた。近代日本を代表する教育者である成瀬仁蔵は、「女性を人として教育する」ことを女子高等教育機関設立の第一の目標とし、女性が一人の人間として一生をかけて向上していく「生涯教育」の理念を展開した。その理念は現在も継承され、通信教育課程や社会人入試、生涯学習センター(LLC)をはじめ、女子総合大学ならではの様々なプログラムの提供、現代女性のキャリア形成へのバックアップなど、数多くのプロジェクトに生かされている。

日本女子大学 「現代女性キャリア研究所(RI-WAC)」

なかでも代表的な取り組みの一つが今年4月に開設された「現代女性キャリア研究所(RI-WAC)」である。この研究所は日本女子大学における女性教育の伝統と理念を現代社会に生かすことをめざし、教育プログラムやキャリア開発に関する研究や情報収集の成果を社会に発信していくことを目的とした機関である。研究成果の発信や外部機関との交流に加え、目白・西生田両キャンパスの副専攻および連携専攻、また教養特別講義2における「女性とキャリア」に関する教育にも役立つ理論やデータを蓄積するなど、在学生のキャリア支援のための機関としても機能している。

卒業後のキャリア支援の一つとして「リカレント教育・再就職システム〈※5〉」では、4年制大学を卒業した女性を対象に、社会の変化に対応した学びの場を提供し、充実したキャリアを持てるよう生涯にわたって支援していくことをめざしている。受講生を半期ごとに募集し、同学以外の卒業生も多く受講し、高い評価を得ている。同課程を修了した者には、学校教育法に基づく「履修証明書」を発行し、政府が推進している職業能力形成システム(ジョブ・カード制度)においても、「職業能力証明書」として位置づけられる。

※5-2007年度「社会人の学び直しニーズ対応教育推進事業委託」採択 
※6-2006年度「女性研究者支援モデル」採択
 「リカレント教育・再就職システム」の「ビジネス英語」授業風景
  「リカレント教育・再就職システム」の「ビジネス英語」授業風景

さらに、女性研究者を支援する取り組みに関しても、「女性研究者マルチキャリアパス支援モデル〈※6〉」プロジェクトを立ち上げ、出産・育児などを控えた女性研究者が研究活動を断念・中断せずに行えるよう多様で柔軟なキャリアパスを提示している。

津田塾大学 
 創立者の教育理念「生涯学び続ける姿勢」を今に受け継ぐ

「女性の自立」を建学の精神に掲げる津田塾大学では、生涯学び続ける女性の応援をテーマとしている。

学部教育では、「学び続ける」姿勢を徹底するために、1年次よりセミナー形式の授業を必修化している。文献の探り方、論文の書き方、研究テーマの見つけ方など、能動的に調べ学ぶ姿勢をここで身につける。セミナーは5〜20名程度で構成。1学年600人という小規模ならではのなせる業だ。小規模の利点は、進路支援の面でも力を発揮している。学生一人ひとりの志望にあった指導をモットーに、担当者が学生の顔と名前を覚えるほどの親身の指導への評価は高く、第三者による調査等において毎年高い満足度を維持している。

津田塾大学オープンスクール
津田塾大学オープンスクール

また、社会人の「学び直し」にも積極的だ。社会人対象の入試を実施しているほか、理学研究科と国際関係学研究科の修士課程では「教育訓練給付制度」の講座指定を受けるなど、学びやすい環境を整えている。そのため、母娘で大学に通っているという例もある。学内にある保育所は1970年代に設置。社会人教育への意識の高さの表れである。また、今年7月には女性研究者支援センターを開設し、「世代連携・理文融合による女性研究者支援〈※7〉」という文部科学省からの委託事業を進めている。出産・育児を抱える女性研究者の支援とそのノウハウの継承、文系・理系の別にとらわれない新領域への女性研究者の進出が目的だ。そのようなロールモデルと身近に触れ合える環境は、学生にとって大きなメリットとなるであろう。

※7-2008年度「女性研究者支援モデル」採択 
千駄ヶ谷キャンパス
  千駄ヶ谷キャンパス

今年4月には、小学生から成人までの幅広い層を対象とした学校「津田塾大学オープンスクール」を開校。新宿から5分という利便性の高い千駄ヶ谷の地に新キャンパスを開設。そこでの開講は大きな魅力の一つだ。長年にわたるノウハウを生かした英語講座や、外務省・国連広報センターの後援・協力による「国際公務員・国際協力分野志望者訓練コース」など、社会人はもちろんシニア世代や子育て終了世代からの関心も高く、年齢や性別を超えて学びたい意欲を持つ人たちが集う「開かれた学校」として注目と期待を集めている。