志望校選びのアドバイス

2018年度入試に向けて

新学期が始まって早くも1か月が過ぎました。高3生は、大学入試に向けての本格的な受験勉強がスタートしたわけですが、うまくスタートダッシュが切れていますか? 地区によっては気温が高くなる日も多くなっていきますので、体調管理にも気を付けていきましょう。

さて、今回は2018年度入試で第一志望校合格を勝ち取るための学習計画を立てる際に注意したいポイントと志望校の選び方についてまとめてみました。また、最後に現時点で判明している2018年度新設予定学部(抜粋)もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

■学習計画のポイント

●「やりたいこと」ではなく、「やるべきこと」を考えよう!

これからの一年間、高校での部活動や生徒会などの課外活動の比重はどれくらいですか? 運動部に入っていると、高3生でも秋・冬まで活動という人もいるかもしれませんね。学習面では、教科書はどのあたりまで終わっているでしょうか。

入試問題は、基本的に高3までの履修範囲が全て出題の対象となります。教科別では、理系の理科はセンター試験前までにひととおり終わらせる必要があります。しかも国公立大の個別(2次)試験や私立大入試では、その出題範囲から分野をまたがった問題も出題されるので、応用力の強化も必要となります。

注意したいことがあります。それは、「やりたいこと」ばかりをやっていると、時間をかけた割には思ったような成果が出ないことがあるということです。重要なのは、「やるべきこと」を教科・科目ごとに定期的に把握することです。これからやるべき内容や量を考慮し、受験日から逆算した学習計画を立てることが大切です。

●学習計画は「長期・中期・短期」で考えよう!

学習計画は学力の到達目標に対して、長期(学期・長期休暇ごと)→中期(1か月ごと)→短期(1週間・1日)と絞り込んで考えていくとよいでしょう。高1・2生は、受験はまだまだ先のことと思わずに、今のうちから学習計画を立てて実行していくことを習慣にできるようにしてください。

長期計画ではまず、教科書レベルの事項の完成がいつ頃になるかを考えましょう。高2までの基礎事項の確認は早めに計画を設定して、きちんと範囲を網羅しておくことが大切です。そして、次に志望校の入試科目や傾向に合わせた応用力養成のための学習計画を大まかに決めます。

次に中期計画で具体的に単元ごと、レベルごとの目標と計画を立てます。模試や学校のテストの日程を力試しや区切りとして考えてみると計画が立てやすく、学習リズムもつかみやすくなります。

最後に1週間・1日ごとの学習プランとペース配分を考えます。ただし理想を追いすぎると「ムリな計画」となってしまいますので、土日などを使った予備日(調整日)を設けて、遅れを取り戻す時間も考えておきましょう。

苦手分野の克服は夏の終わりまでには済ませておきたいところです。そして11月頃までに基礎事項の確認や、苦手分野のフォローなど、ひととおりの予定を完了させましょう。最後の1~2か月は志望校対策の応用力強化期間として、過去問題への取り組みなど、自信をもって入試本番に向かうためにやるべきことがたくさんあるからです。

●区切りごとに計画の修正を!

真の学力は一朝一夕に身につくものではありませんので、夏休みくらいまでは計画に沿って学習が進んでいれば、その間は結果が出なくても焦ることはありません。また、途中で不足していると実感する部分や、予定どおりに進んでいない部分が出てきたら、状況を分析して計画を修正してください。

特に短期での計画は、その達成度により当初の計画が適切だったのか、ムリな計画だったのか、あるいは軽い計画だったのかを確認しやすいでしょう。達成度の見直しを重ねることで、毎回、適切な計画を立てる力がついていくはずです。実は計画がどれだけ実行されたかを確認することも大事なのです。

4月末から5月上旬の大型連休の時期に生活のリズムを乱してしまい、学習にも影響が出てしまうことがあります。「おかしいかな」、「まずいかな」と思ったら、一人で悩まずに高校の先生や駿台の進路アドバイザー、クラスリーダーに相談することが効果的です。

最近ではスマホにはまってしまう人が増えていて、現代の受験生、高校生にとっては大変大きな問題です。SNS、WEB、ゲームなどスマホがあればいくらでも時間をつぶせますので、付き合い方をしっかりと考えておきましょう。

■志望校の選び方

●「入りたい大学」? 「入れる大学」?

高1・2生だと、志望校や学部・学科がはっきりとしていないという人が多いかもしれません。高3生でもまだ決めていないという人もいるでしょう。学習計画を立てる目的は、第一志望校に合格するための学力をつけるためですよね。実際に受験する大学の最終的な決定は、出願の始まる前までに決めればよいのですが、まずは目標とする志望校を決めてみましょう。

その際に覚えておきたいことは、現在の学力で、あるいは少しの努力で「入れる大学」を志望校にするのではなく、今の自分には少し難しいかな、というくらいの大学、つまり、「入りたい大学」を志望校にするということです。社会に出るときには、大学でどれだけ自分をレベルアップさせることができたかが問われます。受験勉強で安易に妥協せず頑張ることができれば、大学でもレベルアップのために頑張ることができるはずです。また、目標を高くしておくと、モチベーションの維持につながり、勉強も一層頑張ろうという思いが強まるはずです。1ランク以上、上を目指すくらいの気持ちをもっていきましょう。

●模試の結果を見て弱気に…

高3生になると、受験する模試の回数がこれまでより多くなる人がほとんどでしょう。成績表が返ってきて、志望校判定を見てみたら、どの大学も厳しい評価がズラリ、ということもあるかもしれません。そんなときは模試の成績、つまり現在の学力で合格できる大学に志望校を変えたくなるかもしれません。

図1  私立大延べ志願者数推移

例えば、志望校のAライン(合格可能性80%以上)の偏差値が60なのに、自分の偏差値が50だったとしたら? その差である「10」を埋めるためにどうするかを考えて学習計画を立てて、実行していくのが受験勉強です。

ただし、ただ勉強時間を多くすればいいというわけではありません。模試の成績表には、志望校判定だけではなく、受験した教科・科目の成績も載っています。できのよくなかった教科・科目の復習をするのは当然ですが、さらに設問ごとの成績までチェックしてみて、まずどこからやるべきかを学習計画に反映させることを忘れないでください。

■2018年度新設予定学部(抜粋)

図2  私立大一般選抜志願者数 前年対比増減率推移(方式別6ヶ年比較)

そのほかの新設予定学部も含めて、全体的に理系学部・看護学部が目立っています。その中で、九州大の共創学部は新しいコンセプトの学部として注目されます。複雑・多様化するグローバル社会において、多様な人々との協働から異なる観点や学問的な知見の融合を図り、共に構想し、連携して新たな物事を創造する「共創」によって、新たなイノベーションの創出に取り組むグローバル人材の養成が目的です。学びの特色としては、文理融合カリキュラム、協働学習、習熟レベルに応じた英語教育、海外大学等への留学、Class Share(日本人学生と留学生が共に学ぶ教育環境)が挙げられています。

その他の大学の新設予定学部・学科、2018年度入試変更点などの入試情報は、駿台予備学校のホームページ(http://www2.sundai.ac.jp/yobi/sv/news/index.html)に情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。なお、最新情報は必ず各自の志望大学のホームページや選抜要項などで確認してください。

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