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前半の模試の動向を交えて、2007年入試の動向を見てみましょう。なお、各大学は、2007年入試の入試日程や入試科目等を7月末日までに公表してきます。駿台予備学校では、例年9月には「入試科目一覧」の形で発行し、昨年との変更点などもリリースしますので確認してください。また、志望大学がはっきりしている人は、各大学のホームページをチェックしておくと良いでしょう。
さて、今年の場合は、新課程入試2年目ということで、初年度であった昨年と比べると各大学ごとの変更点は小規模であるといえます。わずかな変更であっても志望動向には影響しますが、前半の模試では、それらの情報は必ずしも加味されているものではありません。このあたりを十分ご理解の上、下記の動向を参考にしてください。
【難関国立大後期試験廃止の影響】
2006年度に引き続いて、2007年度も新たに後期試験を廃止する大学があります。特に今年度は東北大(工・医・歯・農)、東京工業大(第1類)、名古屋大(法・経済・教育・情報文化・工)、京大(医(保健)を除く全学部)、九州大(薬)などの難関国立大が後期日程を廃止します。こういった難関大の後期試験廃止は、単にその大学の志望動向だけに留まらず、周辺の他大学にも大きな影響を与えることから、志望の流れが大きく変化しています。
ほぼ全学部で後期試験を廃止する京大前期からの顕著な流れとしては、同じ近畿圏の難関大学である阪大後期が5割弱、神戸大後期が2割とそれぞれ大きな増加を示しています。また第1類のみで後期試験を廃止する東工大では学内併願で第2類後期が増加しており、一部の学部のみで後期試験を廃止する東北大、名古屋大では廃止しない学部への志望者数が増えています。
ちなみに、大学単位で見ると、難関10大学では、後期を廃止しない大学の後期志望者は大きく増えています。例外は、後期廃止学部が一つしかない東工大、九大で、他類の志望者が増え、後期全体でも増加となっています。また、東北大、名古屋大、京大は募集人員を前期にシフトしたものの大学全体では2割前後の志望者減となっています。
もう一つの顕著な傾向として、難関大ほど後期志望率の低下がみられます。特に京大の後期志望率低下が目立ちます。後期を考えずに、京大一本勝負に掛けている受験生が増加しているのだといえます。
【東大志向の継続】
2006年度は難関大志向の風に乗って、前期で3.5%、後期で7.0%の志願者増を示した東大ですが、今年も前半の模試動向を見るかぎり、人気は依然として継続しており、前期で1割、後期で2割の志望者数の増加が見られます。類別では文理でそれぞれ最難関である文一、理三についてはほぼ前年並みですが、前期では文三、理一、理二、後期では文二、文三、理一、理二で大きな増加が見られます。
【医学部医学科の動向】
このところ高い人気を維持してきた医学部医学科ですが、前半の模試動向を見る限りでは志望者数は前期がほぼ前年並み、後期が5%増加となっています。後期については、来年度新たに後期試験を廃止する大学が5大学(弘前大、東北大、新潟大、京大、島根大)あり、募集人員が減少する中での増加となっています。このことから医学部医学科内での併願を考えて、他学部への併願を考えない層が増加していることが伺え、前期での志望者数の増加はないものの、依然として医学部志向の流れは衰えていません。前期では、山形大、琉球大、岐阜大、鹿児島大、山口大、宮崎大、広島大の志望者数増加が顕著で、今後の動向には要注意でしょう。
以上が前期の模試から見た主な動向ですが、7月15日に京大が個別試験における理科の試験時間の延長や理系国語について全問必答方式への変更、理学部および工学部の一部の学科での数理を重視した配点パターンによる選抜の新設などの変更が発表され、今後の動向にも変化が起きてくると思われます。さらに冒頭に述べたとおり、今後他大学でも様々な変更(入試日程・科目の変更や新方式の導入など)が出てくる可能性がありますので、秋の模試の動向にも充分注意しておきましょう。
ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。
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