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 2007年入試の特徴を受験人口の推移および駿台予備学校が集計した一般入試の出願状況から特徴を見てみましょう。

●受験を取り巻く環境の変化
  受験人口(大学・短大志願者数)は、1992年の121.5万人をピークに減少しています。1998年には100万人を下回り、2006年には77.9万人となりました。2007年は約2.2万人減少して75.7万人前後になると駿台予備学校では予測しています。受験人口はピーク時と比較すると約46万人減少することになります。

  一方、大学・短大の入学者数は1992年が79.6万人、2006年は67.6万人で2007年は微減程度と予測しており、1992年と比較すると約12万人の減少に留まっています。文部科学省は、かつて2007年には大学・短大の志願者数と入学者数が一致すると予測していましたが、最近の統計を見ると、いわゆる「大学全入」は少し先に伸びそうですが、いずれにしても選ばなければいずれかの大学には入学できる状況になっています。

  こういった大学全入時代を目前にし、受験生の志望校選択はどのようになっているのでしょうか。駿台予備学校の高卒生クラスにアンケートを実施してみると、約2割の生徒が「合格した大学がある」と回答しています。10年前は約1割だったので、この10年間で倍増したことになります。全入時代を目前に控えた受験生は、このような時代だからこそ、より自分の第一志望にこだわり1年間遠回りをしても初志貫徹をしたいと考えているのです。

●2007年の志望動向の特徴
  駿台予備学校が集計した国公立大および私立大の志願状況から、今年の受験生の特徴を探ってみましょう。

<国公立大>
  2007年の国公立大(一般入試)の志願者数は488,527人で2006年よりも16,843人名減少しました。減少率は−3.3%となり、志願倍率(志願者数÷募集人員)はセンター試験導入以来最低の4.8倍で、初めて5.0倍を切りました。受験人口の減少は2.8%と比較的小さかったのですが、センター試験平均点の大幅ダウン、後期廃止による受験機会の減少などにより、人口減少率よりも減少幅がやや大きくなっています。

  特に東北大、東工大、名大、京大、九大の一部の学部で後期日程が廃止となった難関大でこういった影響が強く、難関大全体の志願者数は7,409人(7.7%)減少しており、志願倍率も4.5倍から4.2倍とダウンしています。

  それでは、駿台予備学校が独自に集計した学部系統別志願者動向を見てみましょう。

  志願者を昨年と比較してみると、法学部系が横ばい、理・工学部系でやや増加した以外は減少しており、特に薬学部系、教育学部系での減少幅が大きくなっています。5年連続で減少していた理・工学部系はようやく回復の兆しが見えてきました。昨年減少が最も大きかった教育学部系は団塊の世代が定年を迎えるため、募集人員を増やしたにもかかわらず、昨今の教員を取り巻く厳しい社会状況(いじめ問題への対応や教員免許更新制導入への動き)に対する敬遠傾向から志願者は今年も引続き減少しています。また、センター目標ラインが高い医・歯学部系も減少しています。センター試験平均点ダウンにより、医学部系志望者が理工学部系へと志望を変えてきたことが見受けられます。


<私立大>
  駿台予備学校が集計した私立大一般入試の学部系統別志願動向を見てみましょう。

  2007年3月20日現在で、全体の前年度に対する志願者指数は105です。理系では、6年制が導入された薬学部系の減少が続いており、その他に農・水産系など理系の学部系統が減少しています。理・工学部系は全体指数には及ばないものの昨年よりは増加となっています。昨年より増加率が低いのは医・歯学部系、看護・保健学部系、農・水産学部系です。

  文系は全体的に好調で、文・人文学部系、法学部系、経済・商学部系などで増加しました。法学部系は減少が続いていましたが、今年は政治学科系を中心に人気が高まり、最も増加率の高い系統となっています。教育学部系は国公立大学同様に減少しています。

  また今年の大きな特徴として、首都圏や関西圏といった都市部の有力難関私立大学が学部・学科の新設や改組、新規入試方式の導入などで志願者数を集めたことです。これにより、ますます都市部難関大とそれ以外の大学との間の二極化現象が鮮明になってきています。

  「大学全入時代」を目前にして、今後は国公立大学も含めて大学の二極化が進んでいくことは避けられないことから、受験生は目先の入りやすさにはとらわれずに、自分の夢や希望を実現するために高い目標を持ち続けることが必要だといえます。
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