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センター試験英語リスニング導入、医学部医学科理科3科目必須化、薬剤師養成学部6年制化、国立大学入試日程の弾力化など2006年度入試から様々な変更が出始め、2007年度入試では難関大の前期一本化が進み、後期廃止による併願先の地図が大きく塗り替えられました。
こういった変更は次年度も拡大し、様々な変化が現われると思われます。そこで、今回は現時点で既に判明している主な変更点をまとめてみました。
◇ 2008年度 東京大学 後期日程入試
東京大は、2008年度入試において理科三類の後期入試を廃止します(理科三類前期募集人員:80人⇒90人)。また、理三を除いた科類で存続する後期入試は、募集人員を324人⇒100人に削減し、全科類を一本化して募集し、入学者は理科三類を除く希望する科類に進学することが可能になります。なお、後期募集人員から削減された224人は前期募集人員へ振り分けられます。
この変更により、東京大志望者にとっては、事実上2008年度入試から「前期一本勝負」という状況に近くなったといえます。さらに、後期入試でセンター英語リスニングが必須になったことにも注意が必要です。
◇ 2008年度 後期日程入試 廃止
以下は、2008年度入試から後期日程入試の廃止を公表している大学です(2007年4月1日現在)。
東北大
法・教育・医(保健)・薬の後期入試を廃止。これに伴い、教育・医(保健)・薬で新たにAO入試を実施。後期実施は文、経済、理の3学部のみ。
名古屋大
文・理・医・農の後期入試を廃止し、全学部で後期入試廃止。推薦入試は新規に文で導入し、全学部で実施となり、複数の受験機会を確保する方針を公表。
神戸大
医(医)の後期入試を廃止。後期15人の募集人員は、前期5人(65人⇒70人)、AO入試10人(15人⇒25人)に振分け。
徳島大
医(医)(保健/検査技術)、工(夜間主)の後期入試を廃止。医(医)の後期15人の募集人員は、前期5人(60人⇒65人)、推薦入試10人(20人⇒30人)に振分け。推薦入試では新たに5人の地域枠入試を実施。
高知大
医(医)の後期入試を廃止。後期30人の募集人員は、前期20人(30人⇒50人)、推薦入試(センターを課す)10人に振分け。
九州大
芸術工の後期入試を廃止。これに伴い同学部全学科で新たにAO入試を実施。
京都府医大
医(医)の後期入試を廃止。前期入試の募集人員を100人に。
その他、新潟大・教育人間(学校/音楽・美術)(芸術/音楽表現・書表現)・歯(口腔生命福祉)、静岡大・教育(学校/英語)(生涯/生涯学習)、首都大学東京・都市教養(都市/法学系)・健康福祉(理学療法・作業療法)、大阪市大(医/看護)も2008年度からの後期入試の廃止を公表しています。
◇ 2008年度 後期日程入試復活
筑波大
医(医)(看護)(医療科学)の後期日程入試を2006年度入試で廃止しましたが、2008年度入試からこれを復活して実施します。
熊本大
薬(創薬・生命薬学科)は2006年度入試における学科(4・6年制)分割以降、前期のみで入試を実施していましたが、後期日程を新規実施します。
◇ 医学部医学科 理科3科目必須化
将来医師を志す者は、自然科学の基礎として、物理・化学・生物は最低限学んでおくべきだとの判断から、理科3科目を課す大学が増えてきています。
2006年度入試では、京都大・大阪大・佐賀大・京都府医大・大阪市大の5大学の医(医)が、前後期ともセンター試験で理科3科目(物・化・生)を含む5教科8科目を課しました。
2008年度からは、これに加えて九州大・旭川医大・奈良県医大で前後期ともにセンター試験で理科3科目(物・化・生)が課されます。
◇ 難関大個別試験の入試科目見直し
名古屋大
医、理は個別試験において新たに国語を課すことが発表されました。
今後も予想される難関大の個別試験重視の動きには充分注意したいところです。
◇ 国立大学推薦・AO入試枠5割
国立大学協会は定員に対する3割を上限としてきた国立大の推薦入試枠を見直し、AO入試での募集も含めて上限を5割まで認めることを決め、2008年度入試から適用されます。国立大学のAO入試に合格し手続きを完了した者は、前期・後期試験の合格者となりえません。また、公立大学についても国立大学と同様の措置がとられます。受験する際には、本当に志望する大学であることが必要条件となります。
◇ 「大学全入時代」へ
志願者数と入学者数が数の上ではほぼ一致する「大学全入時代」を迎えます。ただし、「二極化」が進むなかで「難関大」については、従来以上に厳しい入試状況が予想されます。「
どこか
行ける大学に入学する」のではなく、「
どうしても
行きたい大学」をめざして、最後まで初志貫徹で勉強に取り組むことが重要です。
以上、2008年度入試を控えたみなさんには、様々な入試変更点がありますが、情報過多で不安ばかり抱えて、勉強に集中できないというのは本末転倒です。何よりもしっかりとした目的意識を持って、こつこつと日々の学習に精進していくことが肝要です。
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