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  2008年度入試の学部学科別動向について、駿台が前半に実施した模試動向を元に分析して見ましたので参考にしてください。文系では経済学部系の人気が高く、理系では理学部・工学部系でこのところの不人気が底をうったこともあり志望者の増加傾向が見られます。それでは学科系統ごとの状況を詳しく見ていきましょう。

《文・人文学部系》
  国公立大・私立大ともに志望者がやや減少しています。専攻系統別に見ると国公立大では社会学が昨年に引続き増加しています、また英米語学は昨年の反動で増加しています。一方で日本文学の減少が目につきます。私立大では、昨年に引続いて心理学、文化学の減少が大きく、増加しているのは社会学、国際関係学などとなっています。

《法学部系》
  国公立大では、政治学が増加、法学が横ばいとなっています。政治学は2007年度入試結果でも増加していましたが、人気が継続しています。一方の法学は、新司法試験の合格率が予想よりも厳しいことも影響して、このところの志望者減少の反動がなかなか表れません。私立大では、学部全体ではほぼ横ばいとなっていますが、系統別では国公立大同様に政治学がやや増えています。

《経済学部系》
  景気の回復もあり一昨年度から反動による増加が見られてきましたが、前半の模試でも国公立大、私立大共に志望者が増加しており、文系ではもっとも人気が高い系統となっています。専攻系統別に見ると国公立大では経営・商学はほぼ横ばいですが、経済学、経営情報学はともに増加しており、特に経営情報学の増加が顕著です。私立大では、経済学、経営・商学系が増加、経営情報学が微減となっています。

《文系その他》
  教員養成系はいわゆる「団塊の世代」の退職時期を迎えて教員不足が深刻化することから定員増がなされたにもかかわらず、2007年度入試では志願者は減少しました。前半の模試動向でも教員免許の更新制の導入やいじめ問題など教育界を取り巻く厳しい環境を反映してか、反動の兆しが見られず志望者は減少しています。

《理学部系》
  低迷が続いていた理学部系ですが、2007年度入試では国公立大でようやく回復の兆しが見えました。前半の模試動向では国公立大、私立大共に志望者が増加しています。ただし、成績レベルにはアップは見られません。専攻系統別では数学、生物が増加しています。

《工学部系》
  理学部系同様に人気のない状況が長く続いていましたが、2007年度入試では志願者数が増加し、前半の模試動向では国公立大、私立大共に志望者が増加しています。国公立大では応用化学、原子力・エネルギー工学は昨年に続いて増加しており、デザイン工学には昨年の反動による増加が見られます。私立大では、応用物理、デザイン工学などが増加し、成績レベルもアップしています。

《医・歯学部系》
  医学系は国公立大、私立大の両方で、歯学系は国公立大で志望者が減少しています。しかしながら国公立大では成績レベルは昨年と大きな変化がなく、後期入試を廃止する大学も増えることで、事実上の前期一本勝負という厳しい入試が続くことには変わりはありません。私立大では、いくつかの伝統校が学費値下げの動きを見せるなど、秋以降の志望動向に影響を及ぼす要因が出てきたことで注意が必要です。

《薬学部系》
  薬剤師養成課程が6年制となって以降、志願者減少が続いています。前半の模試で特徴的なのは、京都大、大阪大、九州大など6・4年制を分けての募集する難関国公立大で、4年制の定員比率が高いのに、模試動向では6年制の薬剤師養成課程の志望者増加が見られることです。一方の私立大では慶應義塾大との合併で志望者の大幅増、成績レベルのアップがみられる共立薬科大がある反面、2007年度入試で11大学が定員割れになったように志願者が伸び悩む大学もあり、難関校・伝統校と新設校との間の二極化がより顕著になってきています。

《看護・保健学部系》
  学部・学科の新設も落ち着いてきており、景気回復による資格志向の弱まりもあって、2007年度入試でも志願者が減少しました。同じように前半の模試動向でも減少しています。専攻別に見ると看護、保健系が減少し、医療技術系が増加しています。

《農・水産学部系》
  志望者はほぼ横ばいとなっており、2007年度入試における志願者減の反動はさほど見られません。専攻系統別では農学、農業工学の志望者増が目立っており、農、水産は昨年の反動から減少しています。なお、高倍率が続いている獣医系には注意が必要です。

《理系その他》
  国公立大では、文系とは異なり大幅な採用増加を表明している教員養成系の志望者が増加しています。なかでも中学校課程の伸びが大きくなっています。私立大では、映像などで志望者が増加する気配も見えますが、模試による増減に変動が大きいため、今後の動向や最新の情報に注意してください。

  以上、学部系統別の志望動向を見てきましたが、個々の大学については、大きな変動要因のある大学ではそれに応じて大きな変動が見受けられます。秋以降の模試動向に注意をすることはもちろん必要ですが、決して弱気になることなく、最後まであきらめずに目標に向かって努力を続けることがなによりも大事です。

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